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Xデーを乗り越えて。

2018.11.01

……ちょうど6年前に私は元職場近くの横断歩道上で車に撥ねられた。

車に撥ねられた瞬間、時空が急に歪んだみたいにゆっくりとなって、でも、気がつけばリュックの上に寝転がってた。

「なにがあった!?」って心臓バクバクしながらも、テンションが異様に高く、痛みもそのときは感じなかった。

救急車を呼ばれてる意味も分からなかったし、到着してからも、「え!初救急車じゃん!」って不謹慎ながらわくわくしてるし。

本当に意味がわからなかった、あの頃は。

で、地元近くの総合病院に搬送されて、処置を受けて当時の職場に戻って加害者と加害者の上司と私と父とで話し合いしてたんだけど、正直、何も覚えていない。

ただ、落ち着きを取り戻し始めた頃から身体の痛みが徐々に襲ってきて、「これはやばい」って思ったので、再び病院へ。

検査とかもいろいろしてもらったけど、奇跡的に捻挫と打撲のみで済んでた。

事故の当日はそんな感じで終わりで。

翌日以降は仕事を休んで通院したり、相手方の保険会社とお話したり。

もうバタバタだった。

そして、交通事故から約1ヶ月後で、私の誕生日にめまい症(のちのパニック発作)を発症した。

元々、事故の少し前にうつ病や社交不安障害に罹患してしまい、精神科に通院はしていたけど、この後遺症が決定打となり、当時の職場を退職することとなった。

そのことがトラウマになっているのか、毎年『11月1日』付近になると体調が悪化する。

仕事に行けなくなるのは当たり前になっちゃう。

生活するのもままならなかった。

そう思うと、6年を経った今、体調不良気味にはなるけど頑張って生きてる。

職は転々としているけど、やっと自分に適応しそうな職場に出会えた。

だから、もうXデーなんて乗り越えた。

私は、そう思えるようになった。

少しずつ、少しずつ寛解に向かっているのなら、「無理はしない」を大前提でぼちぼち頑張っていきたい。

だから、ここからの1年も、5年も、10年も、もっともっと生きていく。

だから、私は頑張るね。

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