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看護系大学教員のお仕事3-電子書籍導入-

2022年度から新しいカリキュラムになるらしいです。それに伴って看護学部もいろいろと変化していくと思います。

個人的に大きな変化のひとつかなーと思うのは、電子書籍の導入です。これは新カリになるからとかではなく、新カリきっかけで導入の話がでてきたものなのですが、これはきっと大きな変化をもたらすと思います。

たまたま学部内の電子書籍導入のお仕事が入ってきたので、ついでに書いてみようと思います。

ぼくは趣味で読む読書は紙の本がいいと思っていますが、学習用であるならば電子書籍大賛成です。学生の時にとても思ったことなんですが、教科書系統が多い&重い!ロッカーの許容量以上の書籍にとても困りました。しかも実習にいざ行こうとなると実習病棟にそんなに書籍を置いておけるスペースも無いですし、実習着やシューズを持って行かなければならないのにそれにプラスして書籍を何冊も持って行くことはとても厳しい!

なのでタブレット1冊で済むのであれば電子書籍ウェルカムです!

但しいくつも問題があるんですね。

1.パソコン?タブレット?

2.全書籍網羅している訳では無い

3.電子&紙の両方を使用したい先生がいる

4.費用高くない?

5.実習病院への持ち込み可能?

6.高齢化社会


完全にぼくの独断と偏見ありきの問題提起ですが、そこはご容赦ください。

1.パソコン?タブレット?

個人的には電子書籍の導入と聞いたときは、完全にタブレット1択だと思っていました。iPad片手に受講するおしゃれな大学生活をイメージしていました。ただそれだとどうしてもoffice系統が使いづらいんですよね。自宅にパソコンがあれば問題ないかもしれませんが、そういう時代でもありません。レポート提出まで考えるとタブレットとパソコンの同時購入が必要になってしまいます。あとでも出てきますが、そうするとやはり高いですよね。家計に大ダメージです。ですが、ノートパソコンでの使用を想定するとまた別の問題が出てくるんですね、うちの大学の場合。それは机狭すぎ問題です。いろんなサイズのパソコンが考えられますし、もともとうちの大学の机は小さめです。パソコンを並べて受講することはやや厳しいです。

2.全書籍網羅している訳ではない

これも由々しき事態です。現在使用している教科書類全部が電子書籍化されているわけではないのです!現行の教科書通りで行こうとなると電子&紙の両方を使用して講義となりますので、電子書籍導入の良さが半減する可能性があります。

3.電子&紙の両方を使用したい先生がいる

これは完全なるミステリーです!同じ書籍の電子版と紙版の両方を使用したがる先生もいるらしいです。何かしらの意図(おそらく実習病院への持ち込み的なところ)があると思うのですが、そういった先生もいます。会社にもよりますが、同書籍の電子&紙の両方を購入するときはお値段は2冊分ではなく1冊分の1.2倍から1.3倍で購入できるそうです。確かに書籍2冊分が1.2~1.3冊分のお値段で買えるのは安いのですが、うーんといった感じです。

4.費用高くない?

はい、単純に書籍にプラスしてタブレットかノートパソコンの購入代金が増えますので、家計的にはダメージですよね。当然それらの機器持ち運び用のケースであったりバッグであったり、場合によってはモバイルバッテリーなども必要になるかもしれません。電子書籍の導入にあたってタブレットを購入しましたので、タブレットの高価さは身にしみて理解しております。入学準備金にそれが重なってくるのは心苦しいものですね。

5.実習病院への持ち込み可能?

これも難しい問題ですね。将来的には可能になっていってほしいですが、現状難しいと思います。まずはタブレットですと基本的に撮影機能がついていることがひとつの問題ですね。学生側のモラルにもよりますが、使おうと思えば大分といけない使い方ができてしまいます。またネットにつなげることもメリットデメリットがあります。メリットはもちろん、その場ですぐ調べることができることですね。デメリットはSNSへの投稿などさまざまなことが考えられますし、おそらく使い始めたら思いもよらないことをしでかす人も必ずいると思います。

6.高齢化社会

日本全体はもちろんですし、看護系大学の先生方にも高齢の方がたくさんいらっしゃいます。完全導入となったときにいろいろと大変になりそうな気がします。

これらは完全にぼくの独断と偏見です。ただこのうちいくつかはかなり現実的な問題点だと思います。

電子書籍の導入自体はいろいろな可能性を感じていることなので、こういった問題をクリアしていけたらなあと思います。

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