プラットフォームにおける教育の役割 | 教育テック連続講座vol.8
「教育に関わる最先端の仕事を知ろう」をテーマに、「こどもを育てる」を仕事にしたいすべての方へ配信してきた教育テック連続講座。
今回はピクシブ株式会社執行役員/私立京都芸術大学客員教授 東根 哲章 氏の講座をご紹介します。
pixiv(https://www.pixiv.net/)
■第一章 pixivとは
イラストを投稿するSNS(プラットフォーム)として2007年に開設されたwebサービスpixivが目指しているのは、「好きなものを創り続けられる世界」「好きなものをもっと好きになれる世界」「自分が愛する文化やコンテンツを盛り上げていく」「次世代の人たちか愛する文化を創りあげていく」これらを使命としてプラットフォームを提供している。現在は投稿&コミュニケーションプラットフォーム「pixiv」を中心に創作を楽しむサービスを複数展開している。
■第二章 プラットフォームとは
正確には「プラットフォームビジネス」。利用者が得られる体験が主な事業者自身ではなく他の利用者や外部の別の事業者によって提供されるビジネス形態のこと。CtoCビジネスともいう。 pixivが有名になった理由。イラストレーターの課題(悩み)を解決したいと考え続けられたから。
具体的な課題とは描いたイラストを知ってもらう必要があるがそのためには個人サイト作ったり掲示板などを利用する必要があり創作以外の手間やコストがかかっていたがpixivが出来たことで、
・サイト運営コストかかからない。
・より多くの人に見てもらえる。
・作品の権利が自分にあるので安心して投稿できる。
など作品制作に集中できる環境を整えることができた。
最初から仕事として漫画家やイラストレーターを目指すのはハードルが高い。「好きで描いていたら人気が出てプロになれた」という成功体験を増やすことで漫画家やイラストレーターを目指すハードルを下げpixivで漫画・イラストを描きたいという人を増やす事につなげる。
■第三章 pixivが教育をやっている目的
pixivへ投稿する人(創作する人)を増やすため。
創作する(イラストや漫画をかく)が仕事になるようにスキルや考え方を身につけるため。
ペンで創作するという習慣がなくならないようにしていくため。
■第四章 Ed tech(教育×IT)
●テクノロジーで様々な業界改革か進行
この20年でテクノロジー(インターネット)によって様々なことが変わってきた中で教育業界はまだまだ可能性がある。
●属人化、師弟制度から一般化へ
人口が減少している中で教えられる人が減っている。学ぶには都会や特定の場所にいかないといけない。数年の修行が必要などという課題・風習をハードルを下げることで変えていく必要がある。
●ITの力でいつでもどこでも学べる時代
学校に行けない人にも学びを提供できる。また、スキルの高い人のノウハウを全国・世界に共有することができるので全体の水準も上がる。
■第五章 教育の意義
●学ぶことで自己実現につなげる
スキルアップの目的は人それぞれだが、自分のニーズを満たすことで自己実現につながる
●キャリアアップには成長が必要
キャリアアップのために学びが必要だが、少しでも学びやすい教育コンテンツにすることでハードルを下げる
●TOP層を作る。全体の底上げをしていく
TOP層を作ることでそこに憧れて全体のレベルも上がるので、バランスよくどちらもできる教育を大切にする
●未来の(pixiv)利用者を育てる
創作する人が増えるとpixivを利用してくれる人が増え、いい循環になる。
●アート教育への貢献
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