社会課題解決に取り組む!来年度開学予定の大学院の狙いについて | 講演会レポートvol.1
※本記事は、教育テック大学院大学・織田事務局長の、国際P2M学会での基調講演内容の取材記事です。
第 38回 国際P2M学会 研究発表大会について
2024年11月9日土曜日、爽やかな秋晴れの中、国際P2M学会の秋季研究発表会が、青山学院大学で開催されました。
文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課長の奥篤史氏(以下、奥氏)、日本プロジェクトマネジメント協会理事長の加藤亨氏(以下、加藤氏)、そして教育テック大学院大学織田事務局長が基調講演を行いました。
日時: 2024年11月9日
場所: 青山学院大学
イベント名: 第 38回 国際P2M学会 研究発表大会
今回の大会は、「SDGs/ESG/CE サステナビリティと P2M」をテーマとし、中でも「未来の社会課題解決に向けて、産官学連携によって新しい方策を作り出していくこと」について講演が行われました。学校経営に焦点をあてながら、教員人材だけではない、高度な経営人材の必要性について議論が展開されました。
奥氏からは、博士人材の活用促進に関する現状の文科省の検討状況や今後の展望について示され、加藤氏からは、産業全体が、モノ作りからサービス作りモデルへシフトする過程で、日本は大きな後れを取っており、物事を学際的に捉え、様々な知識を演繹的用いながら課題解決を行う「使命達成型職業人」が必要だと提言されました。
織田事務局長の講演
講演テーマ:「社会課題解決に取り組む!来年度開学予定の大学院の狙いについて」
講演では、加藤氏の「使命達成型職業人」育成が教育テック大学院大学のミッションであると述べ、学習の個別化とデータ活用が学習環境と手法にどのような変化をもたらすかについて熱く語りました。その上で、「私たちはこれらの教育学習に関する変化に対して準備ができているのだろうか?」と問いを投げかけました。
教育DXの有用性について語り、以下の10点を成し遂げられると説明しました。
1.個別最適な学びの実現
2.研究方法のデジタル化
3.グローバルな学びの場の提供、グローバルPBL
4.オンライン国際協働学習
5.受講場所・時間の制約からの解放
6.AR、VRを活用した実験、社会体験
7.データやエビデンスに基づく教育効果の検証
8.データ駆動型教育
9.学習履歴の記録、証明
10.大学間協力、複数の大学・高等教育機関での講義が容易になる
さらに、教育業界に立ちはだかる課題を如何にして乗り越えるかについて、教育界の経営人材とIT人材を増やし、意識と業界を変えるべきだと力説しました。医療界のようにデータやエビデンスが蓄積されていくことの重要性を強調しました。
会場からは「プログラム・プロジェクトマネジメントの視点を大学院のマネジメント論の中でも取り上げてほしい」との声が上がり、この期待の大きさが感じられました。また、「ぜひ、博士課程も!」という声に、会場は一層盛り上がりました。
教育テック大学院大学では2025年4月の開校に向けて準備を進めています!未来の教育業界の変革者が集まることを、楽しみにしております😊
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