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タイムリミット
病院の帰りに見た、駅前のクリスマスイルミネーション。
いつもはそのキラキラがあまり好きでなく、気にも留めないのだが、その日は心に染み入るような思いがした。
先日、思いがけず目の病気が見つかった。
全く自覚症状はなく、年に一回受けている健康診断で判明した。
それも、他の検査で出た数値がいつもより良くなかったので、追加で受けた目の検査でたまたま見つかったのだ。
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自覚症状がないうちに見つかったのは、むしろラッキーと言えるのかもしれない。
けれど、要医療ということで受診した眼科で、はっきり病名を言われた時にはさすがにショックを受けてしまった。
進行しないように治療を続けていけば今まで通りの生活もできる。仕事も今は制限しなくても良い。
何かが急に変わるわけではない。
けれど治療しないで放っておくと、私の目は見えなくなるのだな、見えなくなるともう何も作れなくなるな・・・などということが頭をよぎる。
その夜は、何度寝返りを打っても眠れない時間が過ぎていった。
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数日経って、少し気持ちも落ち着いてくる。
病気は、しっかり治療を続けていけば何も心配はないように思える。
大丈夫、大丈夫。
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タイムリミット。
そんな言葉が浮かんでくる。
元々、人間に限らず生き物は皆、生命を享受した時から死に向かって行進している。
そんな事は普段考えないようにしていても、それは厳然たる真実。
けれど今回のことで、なんだかはっきりとリミットのある生命を突きつけられたような思いにもなった。
今の私にとって「作ることは生きること」である。
リミットがある生命、さあどう生きていこう。何が作れるだろう。
そして私には何を望まれているのだろう。
1日1日を、心を研ぎ澄まして生きていきたい。
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