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七旬節

聖堂でオルガンの練習をしていたら、外国人の方が来てお祈りをされていました。練習後その方と話したところ、グレゴリオ聖歌が好きで、たまに伝統ミサにも参列されるとのこと。伝統ミサには前から興味があったので行ってみました。

教会のベンチはほぼ満席で、若い人も外国人も多いことに驚きました。司祭の説教を母国語のフランス語でする以外は全てラテン語で、開始前のロザリオの祈りもラテン語でした。グレゴリオ聖歌のはっとするくらい美しい響きに驚き、いろいろ考えさせられました。会衆は楽譜なしでキリアーレを歌える人が多くてびっくりしました。

その日はちょうど七旬節のミサでした。灰の水曜日の次の日曜から四旬節となりますが、典礼改革が行われる前では灰の水曜日の17日前の日曜から四旬節の準備期間となります。

毎年唐突に灰の水曜日があって四旬節が始まるので、今年は美しい伝統ミサに触れて四旬節に向けて気持ちを整えることができた、と言いたいところですが・・・。

とある方にばったり会って、本当に驚きました。というか、午前中同じミサにいましたよね?2年半以上ミサで毎週お見かけしていましたが、まさかあの場所以外で会うとは。祭壇にいるその方の一挙一動が司祭より気になって、四旬節に向けて心を整えるどころか、ものすごく動揺しました。そしてこの日以降、私の人生も大きく揺さぶられています。