教会巡り11: 発表会
先日、フォンスフローリスの発表会を見学しました。グレゴリオ聖歌、ルネサンス音楽、中世の音楽、典礼劇、中世フランスのミュージカル、フォンスフローリスの受講生や花井哲郎先生のセミナーの受講者同士で結成されたグループの演奏など、盛りだくさんの内容でした。
グレゴリオ聖歌は主の降臨の祝日の入祭唱のPuer natus est nobis(幼子が生まれた) と拝領唱のViderunt omnes(すべてのものが見た)でした。それぞれの曲の前に、旋法のモデルアンティフォナが歌われていました。
グレゴリオ聖歌の典礼劇は、中世の復活祭の日に聖職者たちによって行われていた劇で、フレリー修道院の写本から「聖墳墓訪問 Visitatio sepulchri」が演じられました。それに関連したレスポンソリウムや続唱も歌われ、全体で一つの劇のようでした。
ヒルデガルトを歌うグループは4曲を披露し、ハープ、シュルティボックス、プサルテリウムなどの楽器も入り、とても華やかでした。特に、「今日私たちに開かれた Hodie aperuit 」は数日前に別の演奏会で聞いたばかりだったので、人数や楽器が違うとだいぶ雰囲気が変わるなあと思いながら聞いていました。(ヒルデガルトは楽譜を買ったので試しに歌ってみましたが、すごく難しい・・・)
中世フランスの牧歌劇はアダン・ド・ラ・アルの「ロバンとマリオン」の一場面に、それに関連した作者不詳のモテットと、ギヨーム・ド・マショーの「私はきっと幸せな人生を送れると思う」という愛の苦悩の歌を組み合わせたものでした。
最後に演奏したヴォーカルアンサンブル・アラミレはボールドウェインの「めでたし、愛しいキリストの御肉」を歌っていました。曲もいいし、アンサンブルも本当にきれいで、心がとても喜びました。クワイヤブックを見ながらの演奏で、フォンスフローリスの講師でもある櫻井元希さんと渡辺研一郎さんがほぼ同じ動きをしていたのがとても面白かったです。
一度クワイヤブックで歌ってみたいので、どれか受講してみようかと考えています!