マリア様のための作曲
あるミサの奏楽で、奉納唱に適当な和声をつけてゆっくり全部通して弾いたらちょうどいいかなと思いましたが、今回の曲は全部弾くのはなんか違う気がする。この曲はAve Maria の曲だったので、出だしの”Ave Maria gratia plena”の”Ave Maria gra”までのメロディだけ取り出して、メロディの変奏をフーガもどき、対位法もどきなど5パターンくらい作ってみました。1パターン1分くらいです。どこで止まっても終止形にもっていけるように練習し、もし時間が余れば、そこから本当に即興しようと考えていました。(結局5パターン+ペダルでメロディを少し弾きました)
12月8日の無原罪の聖マリアの祝日のミサに、自分が作曲したマリア様の曲を弾いた、ということで、特別な一日となりました。5年前の12月8日は、私が教会音楽を始めるきっかけであるクラウス神父様に出会った日だし、歌ったり奏楽する時は某所の聖堂前にある無原罪の聖マリア像をいつも思い出すので、私にとって無原罪の聖マリアは特別な存在です。
トータ・プルクラ・エス(御身はすべてが美しく)の合唱曲や司祭退堂の時のAlma redemptoris materの伴奏もあり、加えて灌水式やキリアーレの伴奏もあって大変でしたが、マリア様への思いを込めて音楽を奉献しました。
帰り際に会衆の外国人に「Thank you 」と小さな声で言われました。何のことかと首を傾げていたら、オルガンを弾く仕草をされたので、ああ、私のこと!?とびっくりしました。いっぱいやらかしたのにそう言っていただけてうれしかったです。
これからもオルガンとグレゴリオ聖歌頑張ろう。
私の作る音楽が、多くの人を癒し、支えるものになるよう、一生をかけて頑張ります!