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『医師はインフルエンサーではいけない』は本当か?健康知の再定義と発信の自由

多くの医師が様々なプラットフォームで医療情報や健康情報を発信するのが珍しくない時代が到来している。かくいう私も、世界一周から帰国した2018年よりX(旧Twitter)の発信を始め、2020年3月よりVoicyの音声配信を行なっている。

私自身、発信活動を始めた当初は現状は全く想定できておらず、その後書籍の出版や各界の著名人との対談を行うなどある意味インフルエンサー的な立ち位置として役割を果たすことになったのはある意味では予想もしないことであった。

同時に、医師たるもの人の健康に大きな影響を及ぼしうるネットで情報をばら撒くインフルエンサーになどなるべからずという声も少なくない。
特に匿名性が高く、本音や罵詈雑言、ルサンチマンも垂れ流し状態のSNSプラットフォームにおいては「医師✖️インフルエンサー」として活躍する者に対しむしろ否定的なニュアンスの発言(ほぼ特定可能な形で揶揄しているケースも多い)がウケているのをなん度も観測してはその都度苦々しい思いを抱くのは事実である。

そこで、改めて医師が情報発信をすることの意義について考えてみたい。

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