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メイクの話

キャリアコンサルタントとしてもう10数年働いていますが、初職は化粧品メーカーで美容師として働いていました。
そんな経緯もあり、学生に就活メイクを教えることもあります。
私にとってのメイクは、ラポールを形成するためのツールのひとつです。

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数回相談を続けてきた短大生。
最初から
「なんだかわからないんです。」という。

「事務かな〜って思うんですけど、でも自分が好きなのは洋服で、販売もいいなとか…」

と言うものの、あれもこれもというよりは、どっちでも無いんじゃないかな〜という感じ。深く突っ込まれたくはなさそうなので深ぼりせずに、本人が選んできた求人を一緒に検討してきた。

先週持ってきた求人はアパレルが数件の間に化粧品販売職が挟まれていた。
あら?こういうのも興味あるの?
「ちょっとだけ…」

化粧品会社は女性にとって働きやすくなっている所が多いからね〜ここもいいんじゃないかな?というと、エントリーしてみるという。

あ、そういえば来週、就活メイクレッスンするけど?

ということで、参加した彼女にコンプレックスをカバーするメイクの仕方を教えて、似合う色を探して、可愛くなると、こぼれる様な笑顔になった。

次回の相談予約をどうしようか〜?などとやり取りしていたら、ポツリポツリと話し出した…

「ホントは〇〇だったんです。」
「母がいろいろ言ってくるのでそればかりを聞いて来たんです。」
「そうなるともう自分がどうしたいのかわからなくなって」
「なんだか落ち込んでいたんですけど…」
「でも、とってもやる気が出てきました。」

メイクって、気持ちを和らげて、心を開く効果もあるんだなとあらためて感じました。

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