もぐら会の本が届きました。
私も参加している、もぐら会制作のもぐら本 「あの人今、泣こうとしたのかな」 が届きました。
ページをめくると…
紫原明子さんによる序章からはじまります。この序章はnoteで公開されていますが、ああ、「紙で読むのはちがう」ってこういうことなんだ、としみじみ。
さらにページをめくると、ひとつずつ袋とじになった文章が35篇。つまり35の袋とじが連なっているんです。
当初はオンラインではなく文学フリマで販売予定だったので、こうして手に取ってもらって、パラパラめくってから、ご購入を検討いただく形だったんだな…と不思議な気持ちになりました。
袋とじといえばおきまりの…
な、なんとか読める。読みづらいけど。
付属のしおりをペーパーナイフ代わりに使用してみたというはなしを聞いて…
不器用なので、断念しました。
上の写真3枚は、私のエッセイ 「保健の授業から20年」 の袋とじです。試し読み公開中(有料)。
現時点で、試し読み公開は2つだけ。残りの33篇は、手に取っていただいて初めて皆さんに届きます。
巻末には、話者それぞれによるコメントと、紫原さんのあとがきが収められています。
一人ひとりの生活は、この袋とじのように、自分にしか見えない淋しいものだと思います。これからもそれは変わらないけれど、誰かの淋しさをほんの少し覗いて見ることで、自分の淋しさもほんの少し愛おしく思えるかもしれない、と感じています。
ふと淋しくなったときのために、ぜひお手元に一冊どうぞ。