フォロワー向けに、クラブ遊びと生活について4つ簡易アンケートをしてみた。
サムネイルはnote美術館から。
DJ_emです。最近「DJ em」から「DJ_(アンダーバー)em」へ、地味すぎる名義変更をしました。またいずれ変える気がします。
今回は、思いつきで行った「クラブ / DJで遊ぶこと」に関するTwitter / Instagramアンケートについて、やってみて感じたこと、理解できたことを共有したく、noteを書きました。
忙しい人は要約だけ読んでお帰りください。暇な方はぜひ最後までご覧ください。
この記事の要約
クラブカルチャー / DJに関するWebコンテンツや書籍はn=1〜5ぐらいの定性的なストーリー中心と感じており、n=100とかの定量データをもっと見たくなった。
まずは自分でやってみようということで、自分が疑問に思う「クラブと生活時間帯や食事」について、簡易アンケートめいたことを4問やった。
クラブ行く時間帯そのものが通常の生活時間帯と乖離しており、難しめの傾向がある。かつ、クラブ明けに別の予定を入れるのは厳しめ。
「夜遊びだから良い」人と、「いや、オールじゃないほうがよかったです」な人とでバッキリ分かれた。
今後もテーマがまとまりしだい記事を公開したい。
なんでクラブの夜遊びと生活についてアンケートやろうとしたのか
始まりは、このツイートとツリーに書いていることから:
このツイート群に対する補足は以下の通り。
まず、クラブ / DJカルチャーはいろいろな人たちの音楽に対する情熱、夜という時間帯への浪漫、日中のコミュニティに居場所がない人のサードプレイスなどなどのポジティブなエネルギーだけでなく、ネガティブなエネルギー、つまりはオールで遊んで睡眠時間を削ることを始め、体力、金銭、そのほか社会との折り合いをつける代償も含めて成り立っているものだよなと、2020年以降コロナ禍のあれこれを観測・経験して思いを馳せることが増えたのが、そもそものきっかけです。
夜間が生活時間帯の人たちがクラブカルチャーのメイン層である場合は、日中が生活時間帯の人が休日・終電前までに遊ぶ感覚とあまり違いはないと言えます。しかし、私がこの10何年間かで知り合い、話をし、時にはその場で別れた数百人の相当数は、日中が基本の時間帯だったと捉えています。
となると、クラブで遊ぶ人、DJとかイベント出演側で何かやる人の相当数は、朝起きて日中に仕事>金土日祝の夜中にクラブ>明け方(もしくは次の日の昼以降)に帰宅という、"一般的"とされる時間の使いかたから逸脱しており、どこかしら負荷がかかっているように思えます。
*その代償行為含めて「祭り / ハレ」と飲み込んでしまう意見も理解はできますが、個人的にはカラオケ行くのと同じぐらいカジュアルに、オールナイトのイベント行っていろんな音楽浴びたいなー、そんで次の日ダメージ抑えて社会生活したいなーという感覚です。
そうしたモヤりから、「クラブ遊びってめっちゃ贅沢な時間の使い方だよなー、周りの人は消費した体力や時間はどこでリカバリしてるんだろう?」という疑問に繋がり、ツイートしました。
なお、私のSNS構築としてDJ、トラックメイカー、クラブで遊ぶ人・働く人が多いという、そのSNSのユーザー中央値から逸脱気味であることは理解しています。さらに、その中にはとりあえず現場でSNS交換したものの、フィードを見る限りはパーティーアニマルと読んで差し支えのない、「いつ寝てるの?」「仕事なにしてんの?」な人が何人か思い浮かんでいます。
とは言え、そこまでがんばって私もクラブイベントにコミットしないと界隈の流れについていけないんだとしたら、それはちょっと不健全だな、もっとゲームもしたいし映画も見たいし仕事もしたいんだよね、という思いがありました。
で、あるならば。いい感じに仕事・生活・クラブ遊び・休息のバランスを取るにあたって、まず基本的にどういう傾向で私のフォロワーは仕事の時間帯があり、食事し、休息時間を割り振っているのかを見ることで、生活の参考としたり、何かしらの「あったらいいな」に繋がったりしないかなと思い、アンケートを実施しました。
アンケート取得の条件
はじめに、今回のアンケートについて回答頂いた皆さま、拡散・コメント頂いた皆さまに厚く御礼申し上げます。
ゆうて10人ぐらい回答してくれたら最高だなと、己のCharisma値が1とかしかないと思ってた中での実施だったので、アンケートを面白がってくれた人が設問1だけで300人以上も回答があったのは、ほんとにありがたいです。
TwitterとInstagramそれぞれでアンケート条件が違うので、併記します。
そのため、この記事に掲載しているグラフ画像は、「実数は違うけど、とりあえず割合グラフでなんとなくまとめたら、それっぽくできてしまったもの」であり、信憑性に欠けることをご留意ください。
Twitterでのアンケート構成:
アンケート機能を実施
1つのツイートに、ツリーとしてQ1〜Q4をぶら下げるスレッド形式。
このため、Q1に回答が集中しQ4になるほど回答数が少なくなると予想。
アンケート受付時間は24時間
RT等による拡散、リンクによるフォロワー外の人からの回答はありうると予想。
Intagaramでのアンケート攻勢:
ストーリーズにて、1ストーリー=1問を展開。計4問。
リポストなど外部機能を使うユーザーがいない限り、現フォロワー以外の回答はまずないと想定。
Twitterでアンケートを実施して1時間後に同じ内容を実施。
フォロワー構成が似ていることから、InstagramとTwitterで共通のフォロワーによる重複回答も予想される。
繰り返しとなりますが、上記のようにアンケート実施条件も、回答母数も全く違うのでSNS別の傾向分析はできません。使う人はいないと思うけど、一言連絡なしでの画像転載はマジでやめて欲しい。*リプライとかDM頂けたら即返事します。
とは言え、実施結果を見るといろいろ面白かったので紹介します。
アンケート1:クラブで遊んだ次の日は予定ある?の結果
設問文Q1:クラブで遊んだ翌日に予定を入れていますか?一番多いものをお答えください。
回答実数:
Twitter:366
Instagram:41
結果:
Q1の設問意図:クラブ遊びはインプット / アウトプットが多く(少ない場合もある)、心身の体力を使うと思っています。「いつ寝てるの?」と聞くのもアリでしたが、それだと「電車の中で寝ちゃう」もありえるので、それは別の業界的には重要なイシューだけど、一個人の質問でわざわざ聞かなくていいやと思い、やめました。
私の場合は「何も予定を入れない」か、「寝た後の夕方〜夜に予定を入れる」が中心です。「次の日も予定」はスケジュール的に詰まった時限定で、コロナ禍以降だと年一あるかな、という感じです。
結果を見ての感想:
「そのまま別の予定」「そのまま仕事」の人は、クラブ遊びする人の中でも異常値とわかった。
Twitterだと、クラブで遊ぶのがメインイベントであり、次の日はゆっくり休める時間確保をしている傾向。
Innstagramは回答実数が100に満たないので信憑性はありませんが、「まずは寝て、その後次の予定へ行く」傾向が少しある模様。
「そのまま予定がある」または「そのまま仕事」と回答された方は、体壊すので休んで欲しい。
アンケート2:クラブ遊びの後何食べてる?の結果
設問文Q2:クラブで遊んだ後のご飯はどうですか?一番多いものをお答えください。*普段は粗食でクラブ明けはラーメンを食べる、という状況は2に該当します。
回答実数:
Twitter:143
Instagram:42
結果:
Q2の設問意図:クラブで遊ぶ=踊って喋ってお酒も飲む、がワンセットの行動であるとして、朝方は何食べてるの?が気になりました。*回答者にお酒を飲まない・飲めない方がいる場合が把握できないので、そうしたデータを見たい方に提供できることはないです。ごめんなさい。
身体の求めるままに塩分と脂肪と炭水化物を足していくのか、それとも低塩分・低脂質・高タンパクをやっていくのか、はたまたリセット・グラウンディングとしてオーガニックな食事にいくのか、遊んだら即寝なのかが知りたかったです。
ただ、設問や選択肢は正直イケてないなと思っています。行動パターンを分類できるように、もうちょっと工夫したほうがよかったなという反省があります。
私の場合は「ラーメンとかしょっぱい系」か「健康的な食事(野菜と高タンパク、レンチンスープをコンビニで)」を行ったり来たりです。
結果を見ての見解:
Twitterが「クラブ明けにラーメンやしょっぱいものを食べる」が突出して回答されているのは、申し訳ないですが予想通りでちょっとウケました。
Instagramの「健康的な食事」2割となり、Twitterでの同じ選択肢回答を上回る結果だったも、私の期待を裏切らなかった。
「3:普段と変わらない」が、TwitterもInstaagramも2割近くあるのですが、そもそも普段の食事自体が人によって異なるので、この選択肢≒健康的とは言い難いかなと思います(※1)。
「4:食べずに寝る」が一定数おり、そこは不安です。クラブ行く前や最中のフード出店で、何かしら胃に入れて・・・ますよね?(※2)
※1:普段とクラブ明けのご飯が変わらない方の場合、作り置きや常備菜、たくさん作って昨日の残りを食べるというケースもあると思います。こういう人がもしいた場合、家事とのバランスがすごいなーと憧れるので、クラブで遊ぶ人向けライフハック情報として何かしら共有してほしい。
※2:設問1で「寝ないでそのまま別の予定」と合わせて回答している人がいるかもしれない。その場合いろいろ体調面が不安になるので、生きてフロアで会いましょう。
アンケート3:クラブ遊びと普段の時間帯乖離の結果
設問文Q3:クラブのオールイベントの時間帯と、あなたの生活時間帯は近いですか?*例えば、日中9:00〜18:00仕事で土日祝が休みの方は、時間帯が異なると言えます。
回答実数:
Twitter:141
Instagram:37
結果:
Q3の設問意図:これは選択肢の書き方がよくなかった。本来の意図としては、以下のような時間帯の分類をイメージしたかったのですが、TwitterもIntsgramも選択肢が4つまでであることから、シフト制の方や、火曜日や水曜日など少しイレギュラーな定休日の業種までは拾えていません。またしてもごめんなさい。
私は「遠い」が回答となります。
近い と回答=だいたい22:00〜2:00頃で、仕事終わりに飲みに行く感覚でクラブに行ける。
遠い と回答=いわゆる平日9:00〜19:00頃の勤務時間帯で、土日祝が休日。
同じ時間帯が仕事 と回答=夜勤、クラブやバーのスタッフであるなど、クラブ開催時間がほぼご自身の営業時間であり、休日も同じ時間帯でクラブに遊び行けたりDJできるイメージ。
フリーランスで調整自由 と回答=これは意図通り。
実際の結果を見ての見解:
このアンケートから読み取れることはそんなにありません。
やっぱ平日働いて金土日祝に遊ぶ!というパターンが多いですよね。ほぼ予想通りでした。
だからこそ、クラブのために夜遊びの時間を設けるって、やっぱり贅沢な時間の使い方だと思っています。
アンケート4:そもそも夜の時間って好き?の結果
設問文Q4:そもそもの話ですが、あなたは夜通しクラブで遊ぶことが好きですか?*「夜通し」とは、22:00〜5:00の時間帯と定義します。
回答実数:
Twitter:123
Instagram:41
結果:
Q4の設問意図:クラブ遊びをするにあたって、少なからず睡眠時間や体力、次の日の予定を削っていると考えていました。だとすると、そうしたリソースを変換してでも夜中に遊びたいの?それとも、「その時間そのものが好きだから」「クラブで遊ぶってそういうものだから」そうしてるの?という問いがどうしても発生してしまい、それを見なかったことにはできなかったのでアンケートを実施しました。
私としては「はい」が基本なのですが、毎晩夜遊びできるわけではないので、「いいえ」となる場合もあります。
実際の結果を見ての見解:
こんなに「はい」「いいえ」の結果が半々になるとは思いませんでした。
私のフォロワーを起点に回答をお願いしているという関係上、クラブ経由でいろいろな人と知り合ってTwitterやInstagramでフォロー関係になってたものの、バッキリと「オールだから良い」「オールじゃないほうがよかった」で意見分かれたなという感想です。
ここで気になるのは、回答者の年齢層とライフステージ。「はい」回答が20〜30代前半メイン、「いいえ」回答が30代後半以上な気がしなくもないのですが、回答比率が年齢層逆だった場合、「オールナイトで遊ぶことを若い世代に伝えたいと各種メディアが、がんばって発信する意味とは???」という感情になっています。
逆に考えると、「はい」回答の50%がリーチしうる界隈の中で、クラブ系メディアにて、今のナイトライフについてトレンドを語っていたり、パーティー告知したりをグルグル回してる可能性もあるのでは?と感じています。それも一種のフィルターバブルな気はしている。
この設問4の結果だけでも相当な派生調査ができそうであると感じつつ、いったん「私のフォロワー周り、そこから拡散で回答してくれた結果はこうだったよ」と、共有いたします。
まとめ:
すごいざっくりとした感想ですが、日中の時間帯で基本の生活をやり、特別な時間としてオールナイトのクラブに行って、次の日は予定を作らない人がメイン層だなと思いました。私もほぼ同じライフスタイルなのでわかる。
だとすると、「普段の生活時間じゃないオールナイトや終電までのイベントを、めっちゃ楽しみにして遊びに行ってます!」という心意気にどれだけ提供側が応えるかって、すごく大事な気がします。あと、クラブで得られるフードにしょっぱい食べ物や飲み物が欲しい。オーガニックとか無添加とか、そういう要素はいいから塩分が欲しい。
次に、このアンケートの実施期間は2023/2/16〜2/17でしたから、これまでのコロナ禍に関連する行動制限や自粛でめっきりクラブ行かなくなった人(私も2022年後半までそうでした)、真っ盛りな時も行ってた人と分類した場合、当アンケートの回答傾向はまるで違うと思います。
設計面での反省点としては、SNS上で、雑に、勢いで、行ったアンケートなので、性別・年齢・ライフステージの変遷などは一切考慮されていない結果です。ゆえに、読み取れることは少ないです。だからといって、きっちり回答条件を設けたところで回答してくれるカルチャーでしたっけ?という疑問はある。
聞き取り調査と言えばよいのか、100人以上の人と雑談という形でそれぞれにインタビューをして、そこで得た回答を切り分けてデータに起こすと、より良い感じの結果になりそうだなという予感があります。
定量的にデータを見るということは、「一番多い、一番少ない」を探す作業でありつつ、必ずしも一番多いものに応える必要もなかったりします。マクドナルドのサラダマックの話ほんと好き。
「データは事実であるが、真実とは限らない」という言葉から考えると、自分が求める真実として「同志を探す」という切り口から定量的な調査をやってみるのもありだと、私は思います。
つまり、「一番多い結果に自分も同調する」ではなく、「選択肢Xが一番回答少ないけど、でも私はこれが一番合う。そして、結果を見るに回答者はゼロではなく一定数いるみたいだから、これからも同志を探してみよう!」というモチベーションに変えてゆくのも、いいのではないかな、と思います。
今後も、一個人として内容固まり次第やってみるつもりですが、大規模なことや一定の許諾が必要な問いであった場合、自力調査は難しいと考えています。もし、この記事にピンときたメディアや研究者がいましたら、ぜひいろいろな切り口でやってみていただきたいし、一般の人もアクセスできる公開形式にして欲しいです(※3)。
※3:例えば、ダンスミュージックとメンタルヘルスをテーマにした記事が2020年あたりで一瞬だけ話題になったはずなのですが、そもそもあのpdfを読み込んだ人が何人いるんだ、その後の追跡調査や日本市場版ってあるの?とかは思っています。
参考記事:DeepLでpdfごと変換するのがおすすめ。
https://www.mind.org.uk/media/8462/mind-mental-health-guide-for-freelancers-final.pdf
また、一口にクラブミュージックやDJといっても、音楽ジャンルの嗜好によってライフスタイルが大幅に違うと予想されます。また、それぞれの接触メディア・SNSと利用法・その受け止め方について聞いてみることや、クラブ系メディアで定量データを用いたコンテンツはどれだけ記事化されたんだっけ?とか、だいたいn=1〜5ぐらいでクラブにまつわるイシューやトレンドの話進んでない?それほんとにクラブで遊んだりDJしたりしてる人の総意なのかな?と立ち止まって考えるなど、定量化の切り口は膨大にあると考えています。
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