どっちが好き?(どっちも土器)という話
鳥獣戯画を見てきました。私はこの絵巻の未だによく分かっていない部分が好きで、そしてこの動物たちの愛らしさが好きで、近くの美術館や博物館にやってきた時は見に行きます。初めて行ったのは2016年で、その時お土産に買ったウサギやカエルのスタンプを会社で使っていたら、鳥獣戯画をよく知らなかったらしい後輩が私のことを「カエル好きな先輩」と思い込んでいたことがありました。私が好きなのはカエルではなく、この鳥獣戯画のミステリアスさであるということは強調したいと思います(カエルグッズとか要らないです)
鳥獣戯画は甲乙丙丁の4巻から成っていますが、私はこの乙巻が好きです。一般的に有名なのは甲巻かと思いますが、乙に出てくる麒麟や漠といった空想上の動物や、虎のようなネコ科が愛らしくてグッとくるのです。
レキシも好きです。「歴史」ではなく、アーティストの方です。100sで鍵盤ひいてたアフロの人です。(ちなみに100sはHoneycome.wareという曲が至高)(結婚式にも使った)(あれ結婚式で使った人他にいるのか知りたい)
狩りから稲作へという衝撃的問題作があります。縄文土器弥生土器どっちが好き?という問いから曲は始まりますが、かつて人生でそんな問いを自分に投げたことがあったでしょうか。私は当時、迷いながらも弥生土器かな·····と答えていました。見た目は縄文の方が派手でデザイン性が高い気がしますが、弥生の方がより洗練されてるような雰囲気を感じたためです。なんとなくです。
どっちが好きか、という問いはこの世に沢山あります。
先日、受講していた心理の講座をひと通り終えました。※勿論勉強は一生継続
心理の学びをしていると、自分でも知らない部分に気付かされることが多いです。いろんなことを目の当たりにします。自分が既に自覚しているもの、していなかったもの、今でもできていないもの、様々あります。その中で私は改めて確認できたことがあります。それは「どっちでもいい」という概念でした。
現代、というか、昔からいつも人は、どれがベストかを考えていると思います。いつでも正しさを求めているようです。例外なく私もそうでした。白黒はっきりつけたかったし、どこかにあるはずの正解をずっと探し求めていました。先生が白黒ではなくて、グレーが答えだと教えてくれました。本当は正解なんてなくて、強いていえば、自分が決めたことが正解であるというなんとも優しい世界に行き着いたのでした。
どっちがいいか、どっちが正しいかという議論は大人になればなるほど熱くなりがちですが、どっちもいいはずよねということに気づけたなら世界はだいぶイージーなものですね。そして池ちゃん(レキシ)もはじめから、答えを教えてくれていたことに気づきます。縄文土器弥生土器どっちも土器、ということです。
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