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処刑されたルーマニアの国家指導者イオン・アントネスク
かつて存在したルーマニアの国家指導者で、日本人に最も知られているのはニコラエ・チャウシェスクではないでしょうか。
ニコラエ・チャウシェスク
1989年の革命で、処刑直後の遺体が世界中にテレビ放送されていたのは、戦禍とは無縁な日本人からすれば、かなりショッキングな報道であったと思います。
処刑(銃殺)直後のチャウシェスク
「歴史は繰り返す」とは、ときおり耳にする(目にする)言葉ですが、ルーマニアという国は、チャウシェスク以外にも国家指導者の処刑を映像に収録しており、あまり日本では知られていない人物ですが、第二次世界大戦時代に指導者としての地位にあった「イオン・アントネスク」になります。
イオン・アントネスク
この人物、ルーマニアがドイツと同盟関係にあったことから、独ソ戦には部隊を提供して占領地域を拡大させたものの、スターリングラードでの戦いで大敗し、1944年にはルーマニア本土にソ連軍が押し寄せる事態になっていました。
連合国と休戦交渉を試みようとする国王ミハイ1世以下の講和勢力に対しては、戦争遂行を固辞したために、1944年8月に宮廷内で逮捕・監禁され、戦後の裁判で処刑を言い渡されることになります。
1946年6月1日、ブカレスト郊外での銃殺刑執行は記録として収録され、結構生々しい内容になっています。
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イオン・アントネスクの処刑については、ルーマニア映画「真実の始まり」において描写されています。
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〇 映画や書籍で考える歴史と時事