コスパの悪い外食
先立って弁解しておくが、私は今回の記事である食べ物の批判をする。
しかし私はその食べ物が嫌いなわけではないということをご理解いただきたい。
家族旅行をすると必ずと言っていいほど不満を持ってしまうことがある。食事だ。
私はもっぱら米党である。
何が食べたいかと聞かれたら必ず米と答え、ラーメン屋でチャーハンを頼み蕎麦屋でカツ丼や親子丼を頼むような米党である。
旅行をすると避けては通れないのが「ご当地グルメ」である。
いつも家族旅行の計画を立ててくれる(と言いつつ、当日どこに行くか知らされ着いてから何をするか知らされるので、こちらからすれば計画もクソもない)父親はご当地グルメ好き。故に「こういうお店があってこれを食べよう」という流れになる。そのご当地グルメがハンバーガーだったりうどんだったりすると、楽しみである反面、あらゆることを考えてしまうのである。
いよいよ批判パートに入る。
外食でうどんを食べるほど私にとってコスパの悪いことはない。安いかもしれないが、腹持ちが悪くすぐお腹が空いてしまう。
以前何かの記事で、お腹いっぱいになりやすい主食が人によって違うというのを読んだ。
きっと私にとってのそれが米で、麺類は反対にお腹いっぱいになりにくいんだろうと思う。
何故こんなことを書いたかというと、つい先ほど家族でうどんを食べたからである。
そこはうどん屋という名前だが蕎麦も定食も提供するような店で、私は相変わらず丼か定食を頼もうとしていた。
しかし、店に入ったのもつかの間、店員さんから「白いご飯がなくなってしまってご飯ものは15分以上待っていただくことになる」と言われた。米党の私にとってはなかなかのダメージである。
追い討ちをかけるように母が「うどん屋って言ってるくらいだからやっぱりここはうどんだよね」と言い、父と弟が賛同してしまったので、15分待って米を食べようとしていた私の計画は崩れてしまい、うどんを頼む運びとなった。(空気を読まず頼んでもよかったが、我が家は全員早食いであり15分も経てばみんな食べ終わってしまう。そして何より、私は自分が食べているところをまじまじと見られるのが大嫌いなのである。)
うどんは確かに美味しかった。しかし、食べ終わってみてやはり腹持ちが悪そうだという実感があり、何より提供に10分以上かかっていた。丼や定食を頼んでも普通に間に合っていたと思う。
うどんのタチが悪いところは完食後は普通に満腹感があるところであり、追加でミニ丼などを頼みにくい。母に追加注文を勧められたがその必要はないと言った。
そして私は関西風のうどんの方が好きであるが故に、確かに美味しかったけど……という気持ちになってしまったのが残念でならない。
今度こそ丼を、今度こそ定食を。
そう思って店を後にしたのであった。
お店側に落ち度が一切ないことも、重ねて弁解しておく。