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amazonでほぼ全作品無料配布キャンペーンを行いました

昨年末に「(ほぼ)全作品無料配布キャンペーン」を行いました。(現在は終了しています)

kindle unlimitedは個人でも気軽に電子書籍を発行できてとてもありがたい反面、何かあったときに説明はほぼしてくれないですし、手放しに礼賛はできないなと感じています。
とはいえamazonに助けられているのも事実……というもやもやした気持ちを晴らすため、一度リセットのような気持ちで、ほとんど全作品の無料配布キャンペーンを行いました。

2019年12月21日17時からの48時間限定ということで実施しました。

結果

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kindleにはライトノベル、文学など個別のランキングがあります。またそれらを総合した全体のランキングがあるのですが、その総合ランキングで1位になりました。2位、10位も私の作品です。
夏目漱石や太宰治よりDLが多かったことになります。(もちろん瞬間風速ですが)

ライトノベルのランキングで見ると3位の本好きの下剋上以外はすべて私の作品です。

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個別の作品を無料配布したことはあるのですが、その際はここまでは上がらなかったです。
無料配布なのでこの順位に何か意味があるわけではないのですが、やってよかったなと思える結果だと思います。

具体的な冊数

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合計で3,435冊、一番多い「好き、大嫌い、好き」が861冊です。あとは細かい冊数は書きませんが、だいたい見当がつくかと思います。
また下位2冊は24時間の配布数、他は48時間なので条件が異なります。

見て頂けるとわかりますが、上位2作は百合作品でこちらが飛び抜けています。これは百合作品の紹介に定評がある百合ナビさんで取り上げて頂いた効果だと思います。

上位2作以外はBLですが、通常であれば極端に売り上げの少ない本(外伝的な短いもの)も含めておおむね団子状態になっています。とりあえず、という感じで特にタイトルを選ばずDLされたBL好きの方が一定数いたのかなと思います。

売上の変化は?

無料配布は、もちろん無料ですので売り上げは0です。
ここで言及するのはキャンペーン後の話ですが、「キャンペーンを行わなかった場合のデータ」が存在しませんので、厳密な比較はできません。

ただ、無料配布したものであるからといってその作品がその後、特に売れなくなるようなことはありませんでした。かといってすごく増えるようなこともなく、「売上に顕著な増減はなかった」と言えると思います。
無料キャンペーン中に、無料キャンペーン対象としなかった作品の売り上げが伸びたかというと特にそういうこともありませんでした。

読み放題のページ数はやや増えましたが、もともと正月休みは読まれやすい時期なので、キャンペーンによる効果かどうかは微妙なところです。

そして数字以外の結果

以上は具体的な数字の話ですが、個人的には気持ちがすっきりしたという効果が一番大きいです。
もともと趣味で始めたこととはいえ、続けているうちに、思った以上に販売数・売上にとらわれていたのだと思います。
発行した本の中には、いまだに赤字のものもあります。
(そのへんの考え方はここに書きました)

もともと個人で本を発行しているのは、私の読みたい=書きたい物語を世に送り出したかったからです。
ただ実際に活動していくうえで、売上や冊数などの数字を無視することは正直言ってできません。
心が折れないようにするために赤字は避けたい。
とはいっても売上が唯一の基準になりたくない……そんな振り子のように揺れる状況で、一度リセットができた効果が個人的には一番大きかったです。

リセットすると、もっと違う新しいことが色々とやってみたくなります。
引き続き2020年も、楽しく続けていきたいです。

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