2021年に作った本の装丁まとめ
毎年まとめているこの記事も4年目になりました!
引き続きイベントに出るのもタイミングが難しく今年は3冊のみです。
それぞれ装丁に工夫をしたので記載していきます。
にせものロマンス
表紙:エスプリVエンボス 180kg 白(ギフトライン)
本文:淡クリームキンマリ 62kg
加工:角丸5mm
印刷所:ブロス
表紙デザイン:HNyu Design
いつも通りのブロスさんなのですが、予算の中で、ちょっとだけでも変わった加工がしたいと思って角丸にしました。
かわいい~!
表紙の加工は、場合によっては気づかないこともあると思うのですが、角丸は誰でも絶対に気づく加工だし、比較的お財布にもやさしいので好きです。
デザイン的にも角が丸い部分があり、本自体の丸みと合ったものになったかと思います。
使用した紙、エンボスギフトラインについてはデザイン担当のHNyu Designさんにご提案頂いたものです。こちらもはやりデザイン内に矢印のイメージがあることで、本自体の斜線と合うものになったかと思います。
30歳サラリーマンが大学生に緊縛される話
表紙:サガンGA_スノーホワイト170K
本文:淡クリームキンマリ 62kg
加工:角丸5mm
印刷所:STARBOOKS
表紙デザイン:ヱレキテルワークス
タイトルにアダルト感が強いので、デザイン面ではおしゃれでかっこよく、手に取りにくさが少なくなるよう仕上げて頂きました。
STARBOOKSさんには箔の種類がたくさんあり、今回は傷のような模様が入った銀色のものが縄のように見えるので思いチョイスしてみました。
表紙の紙にざらざらした質感があり、箔押しともとても合っています。
またちょうど表紙部分の端が黒かったこともあり、黒の疑似小口染をしています。
疑似小口染は初めてで、灰色くらいにしておこうかな…?と考えてしまったのですが印刷会社さんのサイトを見ると黒100%でないときれいな小口染にならないとのことでしたので、思い切って黒くしました。
詳細はこちらの記事に記載しています。
内容はそんなにダークでもなく気軽なコメディなのですが、今までにないタイプの本にできました。
クロノスタシス 時間百合短編集
表紙:ホワイトポスト200kg
本文:下記の通り
加工:本文紙替え(星の紙クリーム、色上質紙レモン、桃、水、浅黄)
印刷所:しまや出版
表紙デザイン:MOBY
短編集です。1時間から1万年まで、様々な時間を駆け抜ける短編集で、その色合いの変化を装丁面からも表現するため、紙替えをしてみました。
最初の話と最後の話のみが白い紙です。
手に入れやすい色上質紙を使っているのですが、思った以上にカラフルになりました。
色上質紙がやや分厚いこともあり、全体としてかなり厚みがある本になったのも特徴です。ちょっと固いのと、イベントにたくさん持っていくのが難しそうなのが難点かもしれません。
でも話ごとの色替えというのは短編集でないとやれない装丁だし、がらりと話ごとに主人公も舞台も変わっていく物語なので、この本でやれてよかったなと思います。
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振り返ってみると3冊だけではありますが、すべて異なるデザイナーさんにお願いし、それぞれ雰囲気が違う本になったかと思います。
もっと作りたかったけれど惜しくも3冊だった…というわけではなく、たまたまイベントなどのタイミングが合い、作りたいと思って作れたのが3冊という感じでした。
今は無理なくゆるやかに続けていきたいなという気持ちなので、2022年も3冊は作ることを目標にやっていきたいと思います。
記載の本はメロンブックスで取り扱っています。↓
イベントは中止続きだったのに6冊作っていた去年はこちら↓
2019年はこちら↓
2018年はこちら↓
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