実際に連載してどうだったか(メリットとデメリット)
ネット上で更新していた連載が、無事に終了しました。
途中で結構行き詰まって、他の短編を更新し始めたりして、もうだめかな……と思ったりもしたのですが、何とか完結しました。
逃げたくなりもしましたが終わらせました。
なぜ始めたのかは上記に書いてあります。
実際やらないとわからないことも多かったけれど、思った以上に大変さの方が大きかったかな、というのが正直なところです。
連載形式で書いて感じたメリット
・書くことを習慣化しやすい
もともと、ワンライと同じような発想でやってみようという発想なので、プロットを読み返したり、今後の展開を考慮したりする必要がなく、とにかく常に最新の部分を書き始められます。
普段は、プロットをある程度詰めてから本文にかかるので、実際に文章を書いていない期間というのが結構存在していました。
プロットでも校正でもなく書く作業が何より楽しいので、楽しいところにすぐ取りかかれるのはよかったです。
週に1度と言う更新締め切りもなかなかタイトで、とりあえず書くかと言う気分になってちょうどよいくらいでした。
・引きを作ろうと意識する
各話は5000字以上を目安としていました。
書いているときに、このくらいでで今週は終わりになると言うことを意識すると、何かしらキリが良く衝撃的な終わりにしなければ、と言う意識が働きました。
・やりだしてしまえば何とかなる
たまにプロットをちゃんと作っても、結局途中で頓挫してしまう作品があります。そういった状況に比べれば、とにかく書かなければと言う状況なので、結果的に頓挫はしませんでした。
意識的に伏線を貼ったりも出来ませんでしたが、前に書いたことをなんとか利用しようとしたりして、何とか最後まで持っていくことができました。
・作業の孤独感がやや和らぐ
普段長編を書くのには、数ヶ月間延々と作業をします。実際に読者の方の目に触れるような告知をするまでに、延々と1人で書き、1人で読み返し、悶々とします。
もう世に出さないほうがいいのでは?という葛藤などもしばしばあります。
それに比べれば毎週の更新は、すぐに外に出せるだけ精神的には楽です。
連載形式で書いて感じたデメリット
・全体の整合性がとりにくい
途中からなんとなく、どのくらいで終わるのかは意識していましたが、実際にどのあたりがクライマックスになるのかわからず、また登場人物の設定もざっくりとしか決めていなかったため、修正が必要と思われる部分がいくつも出ています。
その後の展開がわからないため、意識的に伏線を貼ったりはほとんど出来ませんでした。
・霧の中を進んでいる感じになり、しんどい
ちょうど真ん中位を書いているときは、一体これは本当に終わるのかと疑問になり、やめたほうがいいんじゃないかと正直思いました。
普段長編を書くときはプロットがあるので、最終的に行き着きたいイメージは見えているので、それとはまた違うしんどさでした。
・後半になるほどしんどい
前半は勢いで進めてしまえたのですが、さすがに話を閉じようとすると整合性など色々と考えたいことも出てきて、「すぐに取りかかれる」というメリットを打ち消すほどの取りかかりにくさになってしまいました。
・時間あたりに書ける文字数が少なくなる
とにかく勢いで書いていきましたが、どうしても展開に詰まる時もあり、進みは遅かったです。
ただし、プロットを練る時間がかかっていないため、プロットをきちんと作って書いた場合と比べて、かかった全体の時間としてはとんとんかもしれません。
まとめ
正直なところ、向き不向きもあると思います。
私はプロットがあったほうが全然楽だな、と正直思いました笑
ただ、以上のようなデメリットは短編ならかなり減るのでは?とも感じたので、(短ければ「全体の整合性」という問題自体生じないし、しんどくなりきらずに終わるので)ネット上で更新するなら短編だなと思って、最近は短編を連載の代わりに上げています。
ただ、そうすると短編はできれば1万字弱くらいは欲しいので、連載のときより文量が二倍ぐらいになりがちなのが目下の悩みです。
ずーっと長編の準備だけしてると気が滅入ってくるのは確かなので、例えばこういうnoteなどでも短文を書いていい感じに息抜きができればいいかな~と思います。
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