アンソロジーの作り方(やったことまとめ)
10月に初めてアンソロの主催をしました。
トラブルが起きる可能性などを考えるとストレスのあることは否定できませんが、素敵な書き手の方々と一緒に本作りができたのは最高に楽しかったです。
特に大したことはやっていないのですが、もしかしたら今後誰かの参考になるかもしれませんので、やったことを一通り記録しておきます。
・妄想 2019年1月頃
最初はメリバのアンソロが欲しいと言っていたのですが、メリバの本を出したのでちょっと満足して、コンセプトが変わっていきました。
・企画概要の作成 2019年3月頃
・コンセプト:オリジナル・ヤンデレBL小説アンソロジー
・タイトル:ここを楽園とする。
・発行イベント:2019年秋のJ.garden
・入稿スケジュール:だいたい2019年9月頃?
・おおむねの参加者数:5-7人くらい?
・頒布方法:イベント、通販、kindle
・判型:文庫
・印刷所:ブロス
・表紙のイメージ:直接の登場人物でなく、本全体を象徴するような男の人1人のイラスト、ちょっと謎めいた感じに
などの基本事項をまとめました。この時点で決めたことは、電子書籍の配信経路以外は変更していません。
・表紙依頼 2019年3月頃
イメージイラスト的な位置づけでお願いして、表情などを細かく調整してもらいました。イラストを納品頂いたあとにデザイン依頼をするため、かなり早めに依頼しています。
・原稿依頼 2019年3月頃
メールやDMで概要をご説明して、関心を持って頂けた方に企画概要pdfを送付しました。最重要なのは〆切だと思ったので、3か月以上は執筆期間のあるスケジュールでお願いしました。
思った以上に前向きに受け入れて下さる方が多くて嬉しかったです。ただしもちろんお断りのケースもありました。
・デザイン依頼 2019年6月頃
イメージ:豪華な、大人っぽい
提出いただいたイラストをもとに、コンセプトを説明しデザインを作成してもらいました。
表紙部分で箔押しをしたかったのと、位置的に背にも箔押しできそうだったので、印刷所に確認を頂いたりしつつ、固めていきました。
・扉や構成等の本文デザイン基本データ作成 随時
本文はインデザイン、扉はphotoshopで作成しました。
・原稿受領、印刷原稿作成 2019年5-8月頃
txtまたはword等でご提出いただきました。思った以上に早めのご提出が多く大変ありがたかったです。
ただ、人の原稿はいつもの自分の原稿と色々違うところもあり、インデザインに流し込む際には留意しました。私は普段あまりルビを使いませんが、思った以上にルビ・傍点を使う方が多かったので自分も使ってみました。笑
・自分の原稿執筆 随時
コンセプト作成時にイメージはあったので、形にして何回か改稿しました。
また、ぎりぎりまで書き直しが想定されるため、自分の原稿を掲載順の最後にするしかないと思っていたので、本全体の読後感のために若干調整しました。
・印刷原稿校正、確認依頼 2019年5-9月頃
流し込んだ原稿をpdf化し、校正的に気になる点があればお伝えしつつ、内容のご確認を頂きました。必要に応じて確認・修正の作業を繰り返します。
・内容確定後のデザイン調整 2019年9月
当初の時点では背幅が固まっていなかったので、すべての原稿がそろった状態で調整をお願いしました。
・告知サイト作成 2019年9月
せっかくなのでサイト(tumblrですが)を作成しました。
・書店委託手配 2019年9月
画像などを用意して、通販の手配を行いました。
・最終確認、入稿、支払い 2019年9月
全体のpdfに改めて目を通し、入稿データを作成、入稿作業を行いました。
・告知内容の確認 2019年9月
アカウントを告知サイトに載せてよいかの確認や、告知日、依頼時からの変更点を参加者さんにお伝えをしました。
・ノベルティの作成 2019年9月
最初はブックカバーを作りたかったのですが、予算的に厳しいことが見えてきたのでしおりにしました。また、しおりについても当初はクリアしおりの予定だったのですが、発注数が足りなかったので急遽両面しおりも作成しました。
・告知 2019年9月
twitterをはじめ、pixivなどで内容や値段など具体的な告知を行いました。
・ポスター作成、入稿 2019年9月
表紙をそのまま流用し、サークル名を付け加えました。
・当日販売準備 2019年9月
値札やお品書きを作成しました。
・当日販売 2019年10月
ノベルティもあることから友人に手伝いをお願いし、頒布しました。普段より多めに入れたつもりだったのですが、途中で売り切れてしまったのでもうちょっと多めに搬入すればよかったです。
当日会場にいらっしゃる参加者さんにはその場で献本をお渡ししました。
・献本の手配 2019年10月
当日会場にいらっしゃらない方に住所を伺い、献本を発送しました。
・電子版データの作成 2019年10月
入稿データをベースにpdfを編集し、boothで告知しました。
いろいろと過不足等もあるかもしれませんが、ざっくり以上のようなプロセスを経て作成しました。
コンセプトやタイトルは最初にまとめた通りで最後まで作成できたので、最初にそこを固めておいたのはよかった点かなと思います。
当該の本の告知サイトはこちらです。
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