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"Made in El Salvador"

エルサルバドルのナショナルブランド

「Made in El Salvador」と聞いて、何か思い浮かぶイメージってありますか?

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恥ずかしながら、自分は実際に住むことが無かったら、「遠い新興国で作られた物」程度のイメージしか抱かなかったと思います。

以下ではエルサルバドルに2か月住んだ消費者の目に入ってくる、エルサルバドルならではのナショナルブランドの一部をご紹介。

今後エルサルバドルへお越しの際はぜひこうしたナショナルブランドにお金💰を落としていってください💡

1.Hilasal(イラサル):タオルメーカー

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我が家のタオル率でいうと、50%くらいがこのメーカーのタオル。というレベルで国内のご家庭にも浸透しているタオルブランド。1942年に設立。1960年代には中米へ、1970年代には米国・欧州・ラテンアメリカ地域への輸出を開始。現在では生産の90%を主に中南米、欧州、米国向けに輸出。

(↓お土産屋さんで売っているFernando Llort仕様のタオルもHilasalブランド)

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2.ADOC. (アドック):靴メーカー

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エルサルバドル国内の大手ショッピングセンターには必ず店舗が入っている、いい感じの靴屋さん。1953年設立。最初に見たときはALDOと勘違いし、海外でも見たことがあったので「エルサルバドルのブランドだったのか!」と一瞬驚いたのですが、ALDOはカナダのブランドでした。ADOC.は中米に236の店舗を構えているそうですが、中米以外の地域には出店していないようです。

(↓良い店構え)

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3.Shaw’s(シャウズ):カフェ事業、チョコレートメーカー

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スーパーで買えるお手軽お土産NO.1のチョコレートのメーカー。1980年に設立。米国からのチョコレート輸入を行っていたが、現在は地元の素材を使ったチョコレートの製造・販売を行う。

(↓日本でいうDARSサイズの板チョコが3~4ドル程)

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(↓カフェではごはんも食べられる)

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4.Superselectos(スーパーセレクトス):スーパーマーケット

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エルサルバドルのナショナルスーパーといえばここ以外思いつかないスーパーチェーン。1950年代に第1号店をオープン。2021年の時点でエルサルバドル国内に102店舗を構える。創業者の息子、Carlos Calleja氏は2019年の大統領選(現ブケレ大統領当選時)にも出馬。もーのすごいイケメン(以下写真参照)で、選挙以降はメディア露出に積極的な様子。その他アプリの開発を通じ企業イメージ改革に取り組んでいるらしい。

(↓Carlos Calleja氏。目の保養。wikiより。)

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(↓Super Selectos、米国産の日本食材も扱っていて有難い😻)

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5.Pollo Campero(ポージョ カンペーロ):ファストフードチェーン

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KFC(エルサルバドル人からすると全然違うようですが・・)的チキンを扱うファストフード店。
初めて会うエルサルバドルの方には、まずププサとポージョカンペーロを食べたかを確認されます。
ちなみにこの店、実はグアテマラ発祥。エルサルバドル人の多くはその事実を知ってか知らずか?エルサルバドル名物として認識しているようです。はて?

(↓おいしい!)

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ちなみに。エルサルバドル人は勤勉でまじめな性格から「中米の日本」といわれているそうです。(だいぶ上から目線な表現ですが・・💦) そんな国民性で作られる商品、品質はとても良いです🌻

エルサルバドルの輸出事情

Made in El Salvadorの輸出事情に目を向けてみると(出典:エルサルバドル中銀)エルサルバドルの衣服・繊維業はエルサルバドルの輸出の33%を占めています。続いて農林水産(18%)、食品(8%)。

主な輸出先は中米諸国(44%)、米国(39%)、メキシコ(2%)と周辺地域が主。米国においては米中貿易交渉が難航していますが、エルサルバドル含む中南米諸国の製造業にとっては中国に代わる代替輸入元となるチャンスなのではないかなと思います。

エルサルバドルと他国との貿易協定を見てみると(出典:外務省)、
■2006年:米・中米・ドミニカ共和国自由貿易協定(DR-CAFTA)
■2008年:台湾(※)
■2010年:コロンビア
■2013年:EU・中米連携協定
■2018年:中米・韓国自由貿易協定(FTA)

※つい先日、ニカラグアが台湾との断交及び中国との国交の再開を宣言し、ホンジュラスの大統領選でも親中派が当選(就任は22年1月下旬)したことが話題に挙がっていましたが、中米の多くの国はここ数年中国との国交を締結=台湾との外交関係を断交せざるを得ない状況にあります。

エルサルバドルも2018年に台湾との外交関係を断絶しましたが、台湾との貿易協定は締結のまま。エルサルバドルは台湾に対し、国家産業でもある砂糖を多く輸出しているので、こうしたセクターへの混乱を避けた模様。

周辺地域との貿易が多い中で、面白いのが中米と韓国との貿易協定。詳しくはわからないのですが、韓国と中米間の貿易の背景には製造業での連携や、韓国の対中依存の軽減といった目的があるように思います。エルサルバドルからすると、アジア向け輸出の良いハブになる気がします。

今後「Made in El Salvador」を万が一日本で見かけた際は手に取ってみてくださいね😻


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