留学先で日本食を楽しむ~日本から持っていくべきもの編~(6日目)
留学して2年になります。去年からコロナの影響もあって外で食事をする機会もめっぽう無くなり、自宅でご飯をつくることが多くなりました。
こちらの料理も好きだけど、やはり日本食が恋しい!だから道具や食材が限られているのに、あの手この手で作ってしまう!(笑)
なので、わたしの留学先であるフランスでの日本食の実態、知恵・工夫エピソードを紹介したいと思います。まずは、留学するときに持ってきた方が良いもの、要らないものからスタートです。
日本食材の調達環境
フランスの大きな街には、アジアフードのお店が大抵ありますし、大型スーパー(カルフール、ルクレール、モノプリ、カジノ等)にも外国人向けの食材コーナーがあるので、基本的な調味料には困りません。その代わり値段は日本の2、3倍の金額です。
クオリティは、しょうゆであればキッコーマン、冷凍食品(餃子、から揚げ)なら味の素といったメーカー品を選べばいつもの美味しさが堪能できますし、ノーブランドでも”及第点”です。ただし、多くの種類から選ぶことはできません。私の住んでいる町にはアジアフードのお店が無いので、50㎞ほど離れた街まで調達しに行っています。
留学先の街が決まったら、滞在情報のブログやgoogle mapなどで探してみてくださいね。
日本から持ってこなくて良いもの
まずは持ってこなくて良いものです。順番的に逆に思えますが、逆にここにないものは持ってくるの検討した方が良いものでもあります。
フランスで、アジア食材のお店に行けるようなら、基本調味料、液体で重いもの、嵩が大きいものは現地調達で良いでしょう。
食材・調味料
しょうゆ、みりん、料理酒、お酢、味噌、カレールー、ソース、乾麺(そば、うどん、中華麺)、ビール(アサヒ、キリン)、インスタントラーメン(出前一丁)、カップヌードル(Nissin)
※ただし、こだわりのブランドがあれば持ってきた方がいいと思います。基本的に選べないです。それから、みりん、料理酒は高いので預け入れ荷物に余裕があれば。
調理機器
電圧も違いますし現地調達で良いと思います。
日本から持ってきた方が良いもの
次に持ってきた方が良いものです。ただ言い出したら切りがない!のと、目的、費用対効果、渡航時に荷物の重量制限などもありますから、取捨選択してくださいね。
食材
・インスタント食品(缶詰、和風系パスタソース、お茶漬け、コーンポタージュなど):和風系のパスタソース、一回分に個装された鍋の素など、疲れた時にさっと食べられます。日本の味が長期間保存できるのもありがたい。それから意外にもフランスにはコーンポタージュがありません。作ろうにもコーンクリームが無くて。美味しいパンと一緒に飲めば、朝から幸せスタートです。
・浅漬けの素、みそ和えの素:漬物、和え物って食べたくなるんですよね。歳のせいかもしれません。
・お菓子(せんべい、抹茶系):いくらか買えますが結構なお値段です。特にしょっぱい系の美味しいおせんべいとお茶でホッと一息なんていい。
・お茶(特にほうじ茶、昆布茶、梅昆布茶など):あまり見かけません。コーヒーや紅茶、ハーブティに切り替えられないなら、持っていった方がいいでしょう。
・美味い酒(日本酒、ウイスキー、焼酎など):成年限定ですが、みなお酒が好きなので、パーティに持っていっても盛り上がります。フランスでは、日本でよく知られている銘柄でもほとんど見かけません。
・生めんタイプのインスタントラーメン:もはや日本の国民食。美味しいラーメンを気軽に食べることができないので、QOLが相当上がります。
・かつおぶし、だしの素:こちらで買うと目が飛び出るほど高い。お好み焼きはフランス人受けも良いのでお勧めの料理なのですが、かつお節の値段でもう一品別の料理ができるくらいの破壊力。嵩張らないのでぜひスーツケースに忍ばせてください。お好みソースとマヨネーズも同様です。
・乾燥あぶらあげ:あぁ君がいたからだったのか。とその美味しさに気がつかされる存在。味噌汁、煮物に入れたい。
・塩こんぶ:おにぎりの具にも、炊き込みご飯にも、漬物にも一つまみ。
・乾燥こんぶ:だしをとったり、魚をしめるのに使ったり。お寿司の握りのネタは、マグロ、サーモン、鯛がメインです。淡白な白身にひとアレンジしたいときにおススメ。
・うなぎのたれ:言うまでもない。みんな好きでしょ。
・のり:こちらでも買えますが風味が全く違います。少量でもいいので、ぜひ良いものを。
・乾物(かんぴょう、高野豆腐):のり巻き、煮物に。レパートリーが増えます。
・麹(こうじ):あれば、味噌も、甘酒も、塩こうじ、醤油こうじなどいろいろ手作りできるよな~と思う。ロックダウンしてなければ、ここまで考えなかっただろう一品。
調理機器
・包丁&砥石:こちらの包丁は切れなくなります。材質はステンレスなので研ぐのは大変ですが砥石があれば大丈夫。もしくはペティナイフで良いと思うので日本から持ってくると料理のストレスが大幅に解消されます。
・おろし金:チーズおろしで代用してみたんですが、うまくいかなかったです。大根、にんにく、しょうが、特に長芋をおろす時に活躍します。無くてもいい、でもそんなに大きくないんだから、スーツケースに忍ばせておけば良かったと後悔した一品。
・計量スプーン:ずいぶん探しても見つけられなかった。結局IKEYAで購入したけれど、この手間を知っていれば買っていったのに。
まとめ
異国文化を楽しめ!!
完璧を目指すのは諦めて工夫を楽しもう。
ここまで書いてコレっ!なんですが(笑)
まずは異国の食文化を楽しむべきです。私も現地の友人、研修先の家族と食事をしますが、ナイフフォークの使い方一つとっても、違いがあって興味深いです。その地域のスペシャリテを食べて、そこでしかできない経験を大切に!!
それから、留学先は日本ではないの完璧はムリなのは当然。お店によって仕入れも違うし、わざわざ遠方から買いにきて品切れなんてこともざらです。
むしろ遠い異国の地にこれだけ揃えてくれていることに感謝です。無いのが普通、無いなら工夫して楽しむ。これが海外で暮らす秘訣だと思います!!
次はこの「工夫して楽しむ」編について書いていこうと思います。