感謝への恐れを聖夜に想起す
私は親思いの優しい娘ではない。
何十年も昔の傷を未だ引きずり、親をゆるせない自分を自覚している。
どうしても親を好きになれないし、どす黒いヘドロのような汚い感情がこびりついた心を抱え、親と向き合っている。
この囚われは、自分への怒りのサンドバックとして利用したいがために手放せず、自分が必要としているのを分かっている。情けない。
「自分の人生がうまくいかない」ことを親のせいにしたいのだ。
私はいつになったらこの囚われから解放されて、親から自立できるのだろう。
誰かに助けてもらうことはできない。
自分で決めて抜けるだけなのだ。
もう親との時間はそんなに長くはないだろう。
年老いて弱った親を前に一体何を恐れているのか。
私は親に感謝の気持ちを表わしたり、親を大切にすることの何が怖いのだろう?
自分が幸せになることの何がそんなに怖いのだろう