惑星のかけら/スピッツ
ご無沙汰してます。
全然まだまだアルバム語り進んでなかったなそういえば!ということで久しぶりにいきますよー
私の特に大好きなアルバムのひとつ!
スピッツ3つめのフルアルバム、1992年9月26日リリース
『惑星のかけら』
01.惑星のかけら
世間のスピッツへのイメージとはかけ離れた(であろう)轟轟としたイントロからアルバム『惑星のかけら』幕開け!ちなみにこれは『ほしのかけら』と読みます。曲名も同じく。
だいぶダークでストレートに重い歌詞です。
「スピッツ聴くやつはメンヘラだ」
とか言われるゆえんはこのあたりかな〜と思ってます。特にサビがまぁ、言ってしまえばメンヘラ全開。でもメンヘラなんて一言で片付けてほしくはないというかそんな人はスピッツ聴かんといてほしい〜
この曲の歌詞は怖いって言われがちなんですよ、それがラスサビ前のここ
まあこれだけ見たら怖いですけど。
そんなことより私はサビ前の歌詞が1番も2番も好き。ファンタジーちっくでロマンチックだとおもいます。とくに好きなフレーズは
“いつでも心は卵だ”
ですかねー。
終始重めロックめで、世のスピッツのイメージとはおそらくかけ離れた曲調です。しかし、ファンには、このような曲こそ!という人が多いんじゃないかな〜
ところでこの曲、ゴリゴリロックだけれど、テンポがゆったりめですよね。思えばスピッツにはそんなに速いテンポの曲がなくて、そこが私は好きなんだな。だけど、そこがつまらないと感じる人もいるんだろうなーと気づいたのは最近の話。おそ。
02.ハニーハニー
じゃかじゃかじゃかじゃ、ちゃーん!×4
前曲から一変、シャッフルのリズムが終始楽しい!ベッドの上で飛び跳ねたくなる、大好きな一曲です。
最高じゃないですか??
まず「ハニーハニー」ってカタカナ表記なのがヒット。これがもし「HONEY HONEY」だったら正直興醒め。スピッツの良さは垢抜けないところにも、あり。
「抜けがらの街」もセンス抜群ですよね。言われたらみんなが大体同じ光景想像できるのに、普通じゃない言い回し、作詞者草野マサムネ、敬愛。
「もうこれで無敵だ」ですよ?溢れ出す歓び。
光景が目に浮かぶ!!罪の花。どんなだろう。罪の花、罪の花って、もうこの題名で小説書けそうなワード。
草野さんは歌詞に英語をほとんど使わないのですが、これは敢えてフレーズとして使ってますよね、多分。ブラボー!みたいな、歓びをあらわすための、歓声としての、”イッツソーブリリアント!”
正直最初なんて言ってるんだろうと歌詞を見たときは、え〜ダサ。と思わなかったといえば嘘になりますが、そんなのどうでもよくなるくらい最初から好きな曲なのでした。
それからこことっても重要なのですが
「死ぬまで」を「天国が落ちてくる日まで」って
やばくない?天才すぎない?なに?
素敵すぎる言い回しに何回でも惚れ直すのです
キリがないのであとCメロもあって良いよ〜とだけお伝えして次に参ります
03.僕の天使マリ
サビがイントロなパターンです。
スピッツの中ではおそらくトップレベルに速いテンポじゃないかな…?
つっちゃーんつちゃーん♪(ふうぅーぅー♪)×4
軽快に走り出します
この曲はアバウトに言うと、
主人公が惚れ込んだ(天使)マリへの好意、興味、一緒にいたい気持ち!!
て感じですかね。
ちなみにですが草野さんは実体験をもとに曲を書くタイプではなく妄想で書くタイプで、
誤解されないように曲に出てくる女性の名前は知り合いと被らないようにしているそうですよ。
スピッツほんと爽やかにエロいですよねーの代表格な一曲だと思ってます。2箇所ほど特にそう感じる歌詞があるので載せときますねー
あとこのあとの
もいい!そのあとに
"だけどマーリー♪"
と続くのもいい!だけど僕のマリ!もうどこにもいかないで!!
04.オーバードライブ
また少しテンポは遅くなります。ずっと裏で鳴ってるギターが小気味いいです。チャカチャカチャ〜スチャッツチャーン♪
以上。全体的にお気楽で、でもこのアルバムに一貫してある黒っぽさも備えていると思います。
あとはそうですね、曲名の通り歪ませたギターが終始気持ちいいですよねやはり。
サビ2小節目くらいの裏に入るポカっみたいなんちゃっみたいな音とかかわいいし。
あとはギターソロがちゃんとあります。この曲はどっちが弾いてるんだったか〜
三輪テツヤ氏のことが多いですが、たまに草野さんがレコーディングでソロを弾いてることも、あります。
ソロの後はコーラスが陽気に呑気に
うぉーううぉーううぉううぉーうううぉーううぉう いぇ〜〜〜
って言ってます。気が抜けます。メリハリってやつかもしれません。
05.アパート
このアルバムの中ではApple Music再生回数が2番目に多い曲です。
この曲もテッちゃんの綺麗なアルペジオが無限に鳴ってますね。スピッツ色。
草野さんは終始淡々と歌い上げてます。
歌詞の中身としては、まあ失恋、未練系ですね。
スピッツにしては、かなり理解はしやすいと思います。だからこのアルバムの中では上位なのかな?そもそもこのアルバムがマイナーなのでアレですが。
あとはですね!!
草野さんのハーモニカが聴けます。!!
06.シュラフ
シュラフって寝袋のことです。知らなかったのでちょっと前に調べました。知ってました?
この曲はスルメ曲ですね…草野さん本人は作った曲がスルメ曲と言われるのはあまり嬉しくない、1回目から刺さる曲を目指したいと言ってましたので、草野さんには申し訳ないのですが。リスナー的にはスルメ曲も必要ですよね。
なんの笛かわからないですけど、笛が鳴ってるんですよ。で、ベースが目立ってて、ガッツリ動くんですよ。この2つに、草野さんの歌の音域は少し高め。若め草野さんボイスの良さが生かされていると思います。いい意味で、なよっとしている。ギターはチラチラと鳴ってる感じ。あとピアノね。
これがなんでしょう、砂漠を横断している一行のような感じが、私はします。主人公は、砂漠を、不思議のシュラフで運ばれているんじゃないかなーと思ってます。
忘れちゃいけないドラマー崎山龍男、抜群の安定感、間奏終わりのメリハリ。タン!
疲れ果ててるし、なんていうんでしたっけ、ディストピア、的な雰囲気も感じます。
07.白い炎
なんかわかんないんですけど、アルバム終わり感のある曲。あ、まだあるよねそうそう、って何度思ったか。
この曲もねー、スルメ。全体的に意味はわからないんですよ、でも聴いてるとなんか、自分なりに雰囲気を掴んで、なにかが構築されて、クセになる。
私が美味しいと感じたキッカケは、歌い出し
素敵じゃないですか?
あと、"宝貝ひとつで"の語感の良さに感動しました。最初何言ってるかわかんなかったけど。覚醒できるらしいですよ。宝貝ひとつで。
08.波のり
まさに波乗り!って感じのギター、てけてけてけてけって入ります。
歌い出しが、
“僕のペニスケースは 人のとはちょっと違うけど そんなことはもういいのさ”
なんですけど、多分高一とかだと思うんですが、ペニスという言葉はここで知りましたねー。マジで知らなかったし、誰も教えてくれなかったんで。はい。
それをさておくと、あとは全体的に陽気な、ほんと波乗り〜て感じの曲です。これはぼーっと聴くべし。
09.日なたの窓に憧れて
このアルバムトップの再生数を誇る、いわゆる「スピッツっぽい」一曲です。
まっすぐな、でもどこか神秘的な、恋の歌ですね。
しかし、「日なたの窓」という言い回しがすでに、常人じゃない。常人なら「窓んとこの日なた」ですよね。ていうか日本語の文法的には「窓の日なた」なんですよ。でも「日なたの窓」でも伝わるんですね。よく猫がまどろんでる、あそこですよね。
ところで、2番頭で“日なたの窓に憧れてたんだ”っていってますね。過去形ということは、叶ったのか、はたまた妄想で終わったのか、それは主人公のみぞしるところ。
10.ローランダー、空へ
正直雰囲気聴きしかしてなかったので、今初めて歌詞を読みました。
棕櫚っていう樹の惑星を目指してるんですかね。
ゆったりしてて、どこか荘厳で、身を委ねたくなるような音楽だと思います。委ねてたんで歌詞知らなかったです。ギターソロも目瞑りたくなる感じですよ。
11.リコシェ号
ゴゴーゴーリコシェー オーイェー
しか歌詞がない曲です。ただただリコシェ号が駆け抜けて、通り過ぎてゆく曲です。イントロフェードインだし、ぴひょーって宇宙みたいな音がするので、宇宙船とかそっち系なんでしょうか。星間飛行してる感じ?通信してる感じ?でフェードアウト。ぽわわわわーん☆て宇宙の彼方に消えていきました。
最後雑とかいう声は受け付けません。
私は特に最初の3曲大好きなので、ぜひそこだけでも聴いてみてほしいなーと思います。もちろん全部聴いて欲しいけど、あえてしぼるなら。
ここまで読んでくださった方いたらありがとうございます!また思い出した時に続きもやりますよ〜今年は新アルバムでそうだしね!!
では。