どんなにがんばっても、自分のコンプレックスからは逃げられない話
フリーランスで働き、スクール運営して、夫婦で会社も運営して……。
時には「選ばれるライターになるには!」なんて偉そうなことを発信している私の“オモテ”を見ると、充実しているし自信に満ち溢れていると思われることも多い。
でも、実はいつも押しつぶされそうになるほどのコンプレックスをかかえ、夜になるとグルグルと考え続けている。思考を遮断するために、無理やり安眠ラジオで寝る日々。
「コンプレックスを払拭するには、努力をしよう」
そんな言葉もあるけれど、どんなにがんばったところで、私の抱えるコンプレックスは拭えない。
結局、コンプレックスまみれで、自分のことが好きになれない。そんな自分ごと受け入れていくしかないんだと思う。
ライターとも、編集者とも、胸を張れない私
過去に何度かnoteにも書いているが、私はネガティブモンスターを飼っている。
外見から始まり、声や体系などの外見的要素。人前で話すのが苦手だし、なんなら大人数での立ち回りもうまくできない。
キャリアに関してもそうだ。
私は1つの会社で長く働いたこともなければ、何かを極めた人でもない。ライターには上がいるし、出版社に勤めたことがないのも“編集者”と自信を持てない要因だ。
ファンであり、尊敬する人であり、ライバルでもある友だち
ありがたいことに今、私はすごい友人2人とスクールを共同運営させてもらっている。
ライター・作家のゆぴちゃんは、本も出していて影響力があるインフルエンサー。取材ライターとしてもスキルが高くて活躍しているし、たくさんのファンがいる。
広報のあいちゃんは、一言でいうと「しごでき」。広報チームを運営し、20案件近くの仕事をもっていて、各地を飛び回り、仕事が早い。
大前提として、ふたりとも私とは対等な立場であるし、大好きな友だちだ。
一方で、尊敬をしつつ「この2人に比べたら、私はダメダメだなぁ」と、劣等感を覚えることもある。「負けたくない!」と密かに闘争心を燃やすこともある。
「追い抜かれる」「置いていかれる」という感情
大前提、人に上下も前後もないとは思っている。一方で、自分のスクールの卒業生や自分より後にライターになった人が活躍しているのを見ると「追い抜かれるかも」と、危機感を覚えることもある。
数年前に同じような状態だった友だちがすごい分野で活躍していたり、同い年の友だちが起業していたり。
そんな周りの人の“すごさ”や成功を喜ぶ一方で、自分を比べて「私はダメだ」と落ち込むことも少なくない。そう思ってしまう自分に自己嫌悪することもある。
どんなに“すごい人”でも、みんなコンプレックスを抱えている
そんな劣等感と自己肯定感を下げるループに陥った、私の考えが変わったのは友人のある一言だった。
「あなたはライターチームを持って、ディレクションもできるのに、私には全然できなくてつらい」
私がめちゃくちゃ尊敬している友だちで、ライターとしても活躍する彼女。ファンもたくさんいて、みんなに好かれていて、彼女が「これがおすすめ!」と言えば飛ぶように売れるようなそんな彼女なのに、それでも「人と比べて、自分ができない」と悩むことがあるんだ、と思った。
結局どんなにすごい人でもコンプレックスを抱えてるし、人と比べて、劣等感を抱えて生きている。
「自分はこれができないからダメだ」と思う一方で、人から「あなたはこれができて羨ましい」と思われる側面もあるんだと気づけた瞬間だった。
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そんなふうに、すごい友だちや仕事仲間に囲まれながら、気持ちがアップダウンしつつ、自分にイマイチ自信が持てない日々。
どんなに仕事をがんばっても、どんなに実績を積んでも、一生コンプレックスからは逃れられないんだと思う。でも、無理にポジティブになったり、自信をつけたりしなくていい。
そんな自分を受け入れて、コンプレックスとともに生きていく。「実は隣にいるすごい人も、同じように悩んでいる」と思えたら、少しだけ背負うものが軽くなるはず。
そんな、コンプレックスと劣等感を抱えたあなたの心が、少しでも軽くなったら幸いです。