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「全部自分でやりたい病」を罹患している人が多すぎる件

前回、「ライターのチーム化って意外とハードル低いんだよ!」というnoteを書きました。チーム化の1歩目は「『私が編集に入るので、他のライターさんと組んで記事を作ってもいいですか?』と、クライアントに提案した」という話。

「簡単だよ!」と言ったものの、この「人に任せる」という行為が苦手な人もめちゃくちゃ多くて、一番ハードルが高いんじゃないかと思っています。

いまでは偉そうに「チーム化とは!」とか「私は何もできないから、メンバーに任せてるぜ〜」とか言っている私ですが、実は私も『全部自分でやりたい病』の重症患者でした。

やっかいすぎる「全部自分でやりたい病」

ある程度ライターとして仕事をしてきて、自分の文章にこだわりを持っていたり、プロ意識が強い人ほど「人に任せられない」という話をよく聞きます。

有名人にバンバン取材している、友人のプロライターさんも「怖くて外注なんてできない…」と嘆いていました。

かくいう私も「全部自分でやりたい!人に任せられない!」と思っていました。なんなら2024年の5月という最近でも、編集や取材が人に任せられない…なんて悩んでいました↓

これはフリーランスあるあるだなと、つねづね思っていまして。1人で仕事をしてきたフリーランスだからこそ「人と働く」「人に任せる」ことに大きな壁があります。

執筆を人に任せられるようになったとしても、取材は自分でやりたい、編集は自分でやりたい、ディレクションは自分でやりたい、タイトルは自分が決めたい…。

はじめは人に取材も任せられなかったし、すべての記事を私が編集していました。

タスクが爆発してはじめて、人に任せてみたら

そうやって「自分でやりたい病」を脱せずにいたら、気がつけば月に20本近く編集をしていました。私の編集で動きが止まり、納品が遅れ、でも次から次へと仕事が増える…そうやってタスクが爆発しました。

「もう、一人でやるのは無理だ!」と、そのとき、少しずつ編集の仕事をお願いしていたスクールの卒業生に、編集とディレクションをまるっと任せてみました。そうしたら、なんの問題もなく仕事が進む。むしろ私がやるよりもスムーズに、丁寧に仕事を進めてくれるまである

「私が一人で全部やるより、断然効率的じゃん」

そう気づいてから、「人に任せられない」という壁を乗り越えられた気がしました。

そうして、細かいディレクションや一次編集を人に任せていった結果、私はよりメディア全体を見れたり、企画に注力したりなど、より広い視点で記事とメディアを見れるようになったのも大きな変化でした。

私の場合はタスク過多に陥り、にっちもさっちもいかなくなってやっと「任せる」ことができましたが、任せてみると意外とできるものだし、自分がやるよりも効率的だったりします。

「思い切って任せてみる」そんな一歩を勇気を持って踏み出すだけで、自分の可能性が拓ける。そんな体験でした。

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