秋の短歌
忘れてた半年前のかさぶた跡「もう大丈夫け」となでる祖母の手
濡れた風駆ける青の下橙の陽に照らされて「明日も生きたい」
蜩のこだま導く笹の騒めき鳴くために生まれ落つる君
四角い世界の奴隷たち振り向かす来訪者妖艶たる十五夜
車窓の五線譜立ちあがり三次元時(とき)ってやつを殴りたくなる
鉄塔に貼られし電線注意の赤文字神なき街を睨む護符
たゞものたちがさざめく東京ちりりと揺れて響いて燃えて
忘れてた半年前のかさぶた跡「もう大丈夫け」となでる祖母の手
濡れた風駆ける青の下橙の陽に照らされて「明日も生きたい」
蜩のこだま導く笹の騒めき鳴くために生まれ落つる君
四角い世界の奴隷たち振り向かす来訪者妖艶たる十五夜
車窓の五線譜立ちあがり三次元時(とき)ってやつを殴りたくなる
鉄塔に貼られし電線注意の赤文字神なき街を睨む護符
たゞものたちがさざめく東京ちりりと揺れて響いて燃えて