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第23話:ボードゲーム改良〜条件分岐編〜
「ボードゲーム改良〜条件分岐編〜」
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プログラムに大事な力がわかったところで、ボードゲームの改善点も見えてきた。
まずは、「もし〜なら〇〇する」という考え方。
プログラムは、「もし、もし、もし・・・」の連続。
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この考え方を身につけるためには、ボードゲームでも、
「もし〜なら〇〇する」と言う指示が組めるような
アイテムとミッションが必要だな。
私 :「どんな風にボードゲームを改良したら良いでしょうか」
社長:「まず、なんでプログラムは、
“もし〜なら”って指示がたくさんになるか考えようか。
プログラムは、一度プログラムを実行するとプログラム終了まで止まらず実行されてしまうよ。(順次処理)
だから、前もって、「もし〜なら〇〇して」と指示をたくさん組んでおく必要があるんだよね。
プログラム実行中は、臨機応変に「今〇〇して!」って指示は難しいからね。
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私 :「なるほど・・・事前に起こり得そうなことを想定して、指示を出しておかないといけないから、“もし〜なら”が多くなるんですね。」
社長:「そうそう。初めてのおつかいの子供を送り出す気分だよ〜
“何キロ歩いて、〇〇店でお肉を買う”というおつかいを頼むとするでしょ。でも、子供に伝えるのは、それだけじゃなく、『もし信号が赤だったら止まるんだよ』『もしレジに行ったらお金を出して』『もし知らない人に話しかけられても付いていかない』とかね。」
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私 :「プログラムも送り出したら見守るしかないと。(プログラムを我が子だと思っているのか?)となると、今のマップでは難しそうですね。」
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社長:「止まらないマップというのはどう?
一つの指示で壁にぶつかるまで止まらない。」
私 :「なるほど!壁にぶつかるまでの間に、アイテムがあっても取れないっていう状況ができますね!
そこに、もし〜なら〇〇するという指示を事前に組めるようなものがあるといいですね!!」
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社長:「マップの裏が空白だから、そこを利用しよう!」
私 :「名前は“もしもシート”にしましょう!」
社長:「新しいマップは、オリビア姫のマップとかどう?」
私 :「宮殿、大理石の床を磨きすぎてツルツルに滑る設定とかどうです?」
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新しいマップ、もしもシートの制作に取り組む二人であった。
第24話につづく・・・
【前回のお話】
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