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【随筆日記】ストリートビューで追う47都道府県思い出の場所《京都府》

25京都府旧保津峡駅

京都府旧保津峡駅(トロッコ保津峡駅)

 京都観光のひとつに「保津川下り」というものがある。この保津川の風景が美しく、最上川や荒川(長瀞)などと同じく川下りがある。そしてこの保津川の川沿いを山陰本線が走っている。走っているというか走っていたというか、今の山陰本線保津峡駅はこの保津川にかかった橋の上に駅がある。これは新ルートだ。その前は本当に川沿いに線路が敷かれていた。その時の保津峡駅は山陰本線のこの区間の複線化に伴い廃止された。線路はしばらくの間放置されていたがその後廃止になった区間にトロッコ列車が通るようになると旧保津峡駅はその途中駅として第二の人生を歩み始めた。その後近畿の駅100選などにも選ばれている。とにかくこの廃止になった区間にトロッコ列車を通して観光資源にしたあたりが着目点がいいなと思った。

 さて、この場所は車で到達しづらい山の中の府道を走らなければならない。もうどんなルートを通ったかなどすっかり覚えていないのだがバイクで京都を旅したときにここまで行った事がある。保津川を挟んで駅のホームと反対側に府道があり、車ではそれ以上は近づけない場所だ。

 高校生の頃初めて山陰本線の列車に乗ったとき、夜行列車でこのあたりを通過したので闇しか見えなかった。後に写真でこの駅の全貌を見たときにいつかは行ってみたいと思い、数年後に改めてこの駅を訪れた事がある。またその頃下手の横好きで絵を描いていたことがあったが、この駅の絵を描いた事もあった。そんなわけでこの駅にはちょっとだけ思い入れが深い。

 山陰本線のこの駅を含む一帯が新ルート完成で廃止になった直後にも行った事があるが、その時は確かまだトロッコ列車の旧ルートは使用されておらず。新しい保津峡駅の入り口はこの旧駅で。旧ルートの連路上に仮の通路を設けて新駅まで延々と歩いた覚えもある。今は旧ルートにはトロッコ列車が走るためにその通路もなくなり、別のルートが新駅と旧駅の間にできたが、そちらは歩いた事がない。聞く話では1キロ以上のルートなのだそうで■

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