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【手芸日記】 レジンの話 2

 興味半分で始めたレジン、まずは中途半端で終わらせないように三つの目標を決めたというのが前回の話。まずはそれをこちらで簡単に説明したいと思う。

1:硬化のタイミングを身につける

 レジン液にUVライトに当て、それが硬くなるまでにどのくらいの時間が必要なのかをとりあえず感覚として知ること。とは言っても使うレジン液によってもまるで違うし、UVライトの違いにしても然り。これには正しい指標のようなものはない。

 当時使っていたUVライトは本当に簡単なもので、ボタンの押し方で1分で消えるかつけっぱなしにするかのどちらかしかなかった。レジン液も色んなメーカーから色んなものが出ているので一概にコレとも言えない。

 まずはシリコンマットにレジン液を適当に広げ、そこにパーツを置いてUVライトを当てるところから始めた。固まると今度は裏側にもレジン液を薄く塗り、同じように封入と硬化を試みる、

2:モールドを使って多層で封入させる

 次にモールドを使い、そこにレジン液を流し込んで固める練習をする。これもただレジン液を流し込めばいいというものではない、特に極小のものは8割以上気泡が入り外側の輪郭が欠けてしまう。レジン液を流し込む時にもそれなりの技がある。

resin極小モールド

 さらにレジン液を一気に入れず、ちょっとずつ流し込んでは固め、階層を作るように硬化させる練習と、硬化させる前にパーツを封入させることで立体的に見せる練習をする。この多層封入の技は練習を積まないとうまくできない。何度となくやっていくうちに最初はそれこそ3層くらいしかできなかった封入もパーツなどの順番を変えながら10層近い封入ができるまでになった。

3:気泡を入れないようにする

 コレは今だに自分の中では越えられない課題だが、レジン液を流し込む時にどうしても気泡が入ってしまい、硬化した後でそれに気付いたり、気泡を取り除いたつもりなのに硬化させると気泡ができていたという難問に突き当たった。

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 基本は気泡が目に見えていなくても硬化の途中で気泡ができるというものなのだが、UVライトを当てる前に目に見える気泡は取り除くことに徹する。爪楊枝などの先で物理的に取り除くか、エンボスヒーターという道具でレジン液を温めて取り除くかのどちらか。エンボスヒーターというものがあればいいが、適当に高価なものなのでライターで炙っている。チャッカマンのような首の長いライターが適しているが、微妙な火加減でレジン液の表面に皺がはいってしまう。またターボライターは全く以て不向き。

 封入するパーツが大きいと裏側に空気が入り込んでいるということも多々ある。パーツをレジンに付けたり塗り込んだりして乾燥している面をなくしてから封入すると防げる。

 これらのことを何度となく行い、ある程度できるようになるまでは次のステップには進まないと決めていた。とは言っても今でもこれらのことが完全にできるとはとても言えないのだが。

 子供の頃、下手くそながらもプラモデルを組み立てた時のように、頭で完成をイメージしながら作業を続けるのは本当に久しく忘れていたたのしみでもある。未だにこの段階で足踏みはしているがとりあえずこの先のステップに進む事となる◾️

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