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【手芸日記】 レジンの話 3

ナザール・ボンジュウ作り

 趣味としてレジンを始めてしばらくして気がついたのは、あれこれチャレンジもしたいがそこをぐっと我慢して基本動作を淡々と繰り返していることだった。どこまでを目標とすることもできず、ひたすら基礎中の基礎ばかり繰り返している。
 前回の手芸日記でも書いた「封入」も訓練が必要で、これを繰り返しているうちにレイヤーの数を増やすことができる。レイヤーが増えればそれだけ表現力もあがるし、表現力なんて言い方をしなくてもいろんなものを同時に封入できるようになる。
 この基本の繰り返しと別に、一つだけ作ってみたいと思ったものがあった。それはナザール・ボンジュウというトルコのお守りを作ることだった。今はiPhoneの絵文字にもあるくらいだ。(因みに🧿、Macでは見えるがあとはわからない)
 

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 上の写真は最初の段階のもの。まずは封入する目玉そのものを最初に作る。円モールドに白レジンを流し込んで硬化させ、その表面に水色レジンを丸く載せ、中心に黒いビーズなどを置いて硬化させる。これをたくさん作っておく。これも最初のうちは白いレジンを使っていたがそのうち蓄光パウダーをまでて暗がりやブラックライトを当てると光るようにした。それをさらに大きな円モールドに蒼いレジンを入れて封入するとそれっぽい物ができあがる。

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 次に半球形のモールドを使う。半球形モールドの場合は封じ込める手順が逆になる。まずは底の部分を作り、その上に白い目玉を乗せ、そこから封入する。さらに白い目玉の脇に別のパーツを封入すると上の写真の一部みたいなものができあがる。 ここまでできればナザール・ボンジュウだろう。

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 さらにモールドを変えてみたり、色を変えてみたりしたのだが、やっぱり一つ前の写真のものが一番しっくりくる。もっと言えば青いレジンは色が濃い方がそれっぽく見える。また封入する段階でかなり気をつけているのだが気泡が入り込んでしまう。気泡が入ってしまう段階でやっぱりまだまだ初心者だなと思った。
 しかしようやく手慣れてきた頃に妻がひと言、

「それ、売り物にはしないよ。」

 なんでもナザール・ボンジュウには著作権があると思い込んでいるらしくそれは売り物にしないの一点張りで、そこをわざわざ諭す気にもならずはあそうですかで終わらせた。以後作っていないが作り方はしっかり覚えている。 
 この頃から妻が行く末はハンドクラフトで僕のレジンを使いたいんだなということが感じ取られた。それは悪いことでは全然ないのだが、目玉のお守りくらいは作りたいものだとも思った■
 

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