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他人が埋めてくれるもの。

「どこで間違えたんだろう」って思うことの多い人生だったので、
いつも自信がない。

というのが私。でした。

19歳でパニック障害になって21歳でもう働けなくなって、入院して
28歳まで家に引きこもっていた間、
私から消えてなくなったのは
『未来を夢見る力』でした。

20代、30代って、
「将来こんなことがしたい」
「結婚して、子供を産んで」
「あの国に行きたい」「あそこに住みたい」
「こんな人になりたい」
ということを、多くの人は自然に考えると思うんですね。

だけど私は、【生きることは怖いこと】以外の何でもなかったから
『夢を見る』という部分が欠落してしまって、
多分今でも、ちゃんとは取り戻せていないです。


本当の自己肯定感は
外部に与えられた評価ではなく、
内側から自発的にわき上がる
”何もなくても自分は素晴らしい存在”
”私ならできる”
という感覚なのだけど、

心に欠けた部分があるときには、
それを自分だけで取り戻す(作り上げる)のにとても時間がかかることがあります。


だけど、
自家発電だと取り戻すのにすごく時間がかかることも
他人の言動であっという間に
埋まってしまうことがあります。

人生の前半、あまりに多くのことに傷ついていて、

人を信じたり、心を開くことができなかった時は
心の欠けた部分が誰かに埋めてもらえるなんて思いもしませんでした。
だけどだんだん大人になって、自分というのは大したことのない人間なんだということをポジティブに受け入れられるようになった時に

不思議なことに、私の心の欠けた部分を
簡単に埋めてくれる人に出会えるようになりました。


心の欠けには種類があると思っています。
そして、それを埋められる人にも種類があるような気がします。

恋愛で欠けた部分は
家族には埋められないし、

仕事で欠けた部分は
恋人には埋められない。

傷を舐めてもらうことはできるけど
埋まりはしない。


心の欠けは、長い時間かけてできることもあるし、
他人によって作られることもあるし、
自分で作ってしまうこともあります。

私は産後、パニック障害が再発して、産後うつみたいにもなって、34キロくらいまで体重が落ちた時に、数年間、生活保護を受けていました。
生活保護は素晴らしい制度だと思います。
だけど、怖いところもあって。それは、守られ与えられることに慣れてしまって
そこから抜け出す気持ちがなくなること。
それなのに、社会人としての自信がどんどんなくなって、
「すみません」って感じで生きていくようになってしまうこと。
卑屈になっていくこと、でした。

その時の私は
妊娠中にパートナーと別れたこともあって
女性としての自分もボロボロに欠けていたし、
パニック障害て何もできなかったから母親としての自分もボロボロにかけていた。トリプルパンチでした。

どうやって抜け出したの?とよく聞かれますが

ほとんどのことはもうあんまり覚えていなくて、
たぶん、
痩せ細った自分の体や、貯金通帳や
子供の笑顔を見ているうちに
心の底から『もうこんな生活は嫌だ』『もうこんな自分は嫌だ』
って思ったんだと思います。

そうして、
他の何かのせいにするのをやめて
とにかく自分でどうにかしようって思った時に、
人生が少しずつ変わり始めました。


そうして。
今の私はずっと、
神様からのプレゼントを受け取り続けています。
私の心のいろんな欠けを
埋めてくれる人たちと次々と出会うんです。

その人たちが実際に何かしてくれるわけではないけど
10分くらいたわいもないお話しする、とかそれだけのことで
それまで自分で一生懸命埋めようとしても難しく感じていた部分が
あっという間に埋まって
価値観が書き変わるという経験をしています。

私にとっては
奇跡のような出来事です。

例えば、
好きな人に「綺麗だね」と言ってもらうだけで
女の子はセルフイメージが上がります。
そういうことって、みなさんにもあると思います。


潜在意識の観点で見てみると、

潜在意識が書き変わる準備ができたから
そういう人たちが現れた、とも言える。

心に欠けた部分があるときに
他人の言動であっという間に
埋まってしまうことがある。

そういう人が現れるのは
自分でどうにかしようって決めた時。


生きているけど
楽しくない。
辛いことがいっぱいある。
という人は、
やっぱりしんどいと思うんです。

過去の出来事に自分が削られてきた人は
人生をクリエイトするのに他の人よりも勇気がいると思います。

だけど、きっと誰かが
あなたの欠けているところを埋めてくれることもある。
それを待ってみてほしいです。

そして、私が生活保護に浸かりそうになった時のように
欠けた自分が当たり前の環境にいるなら
それを変えられるのは、あなたしかいないです。



他者の評価によって得られた自信や、自己肯定感は偽物。
という人もいますが、
人間ってそんなに強くないし、
だから一人では生きていかれないんです。

愛をこめて
elly


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