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2024年やってよかったこと|犬好きがたどり着いた「癒しの宝庫」ペットホテルスタッフ

私は無類の犬好きだ。

ヨダレまみれの大型犬にベロベロ舐められて、顔がヌルヌルになろうが化粧が落ちようが、一向に構わない。そんな私を見て、友人たちは「エリゴロウ」というステキな別名を付けてくれた。(無類の動物好きであるムツゴロウさんをもじっているのはお察しの通り。)

ペットホテルのスタッフとしてパート勤務を始めたのは、2024年2月。2年後のペットシッター開業に向け、必要な実務経験を得るためである。

実際にやってみると、体力的には大変でも「つらい」と思ったことはまだ1度もない。
ペット関係の仕事に興味がある人に、ぜひその思いを実現してほしくて、今回はペットホテルスタッフという仕事の魅力を紹介する。
(私の勤務先では猫の預かりが少ないため、今回は犬の預かりをメインでご紹介しています。)

嬉しさ爆発の犬たちがお出迎え

まず、ペットホテルに出勤すると、店内でフリーになっている犬たちの歓迎ワンワンや歓迎ピョンピョンが日常だ。

抱っこしてほしくて膝に乗ってくるトイプードル。
なでて!と体をすり寄せてくるダックス。
小型犬より体はうんと大きいのに、遠慮がちに近付いてくるラブラドール。
私のジーパンの裾をハムハムして遊びに誘うコッカー。

人間が好きな犬たちは、こうやってすぐに自分から挨拶に来てくれる。
1度にこんなにたくさんの犬種を間近で見られて、ナデナデさせてもらえるなんて最高だ。

犬たちとの散歩で楽しく運動

散歩は、犬たちにとっても私にとっても楽しみな時間。
しっぽフリフリで楽しそうに歩く様子を見ていると、こちらまで嬉しくなる。

自宅とは違う匂いを嗅ぎ、一生懸命その情報を探ろうとする犬、テリトリーを拡大しようとする犬、散歩嫌いの犬もいて観察するのがおもしろい。

腹ばいになって歩くのを断固拒否したり、お腹を見せて抱っこをせがんだりする強者もいるが、そんな様子を見るのもまた楽しい。人間と同じで、犬たちの性格を知ることができるからだ。

その日に預かっている頭数にもよるが、普段は2~3匹ずつで散歩しても、すべての犬の散歩を終えるのに1時間ほどかかる。ゴールデンウィークやお盆、年末年始の繁忙期となると、それが2時間以上になり歩数にすると10000歩を軽く超える。

おかげで、ペットホテルの仕事を始めてから腰痛がなくなった。
犬たちと楽しく散歩して、それが自分の健康にもつながるなんて、これまた最高じゃないか。

ペットホテルのスタッフにとって大変なこと

もちろん、楽しいことばかりではない。
お客様の大切なペットの命を預かるという、大変な仕事だ。

体調の変化にはかなり注意するし、中には飼い主以外の人間には心を開かない犬や触られるのを嫌う犬もいる。

リードを付けようとすると噛みついたり、他の犬に攻撃的になったりして触れ合いができない犬もいる。その場合は、ペットホテル側から受け入れを断られるケースが多い。

私が働くペットホテルは、基本的にどんな犬でも受け入れるため、扱いに慎重を要する犬は、コツをつかんでいる社員がしてくれる。
無理に距離を詰めず向こうから近寄ってくれるのを待つ、ゆっくり動いて犬を刺激しないなど、いろいろな対策がありそうだ。

私もそういうコツを盗みつつ、いつか代わりにできればいいなと密かに思っている。

それから、私の仕事のおそらく半分を占めているであろうことは、店内のフロアやケージの中にあるうんちやおしっことの終わりなき戦いだ。

預かりが数頭ほどであればあっという間に終わるが、50頭、100頭ともなると、片付けたそばから別のものが湯気を出して鎮座していることも多々ある。

それでも、小型犬が立派なうんちをしていると「え、こんなに出たの!?スッキリしたね~!」と笑顔になるし、ケージにあったうんちを踏んづけた犬とは知らずに抱っこしてしまい「ぎゃー!臭いんですけどー!!」と大騒ぎしているのも、結局はなんだか楽しいのだ。

私が働くペットホテルは深刻な人手不足に直面している。
それは近隣も同じで、お世話するスタッフが確保できず、泊まりでの預かりサービスをやめたペットホテルもある。

「資格がないから」
「経験がないから」

と諦めず、興味をもっているならぜひチャレンジしてほしい。
しっぽをフリフリして喜ぶ姿、ウキウキの散歩、ごはんを前にヨダレがとまらない様子など、犬好きにはたまらない癒やしの宝庫なのだから。

※ペット関係の詳しい資格については、下記の記事を参考にしてください。

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