![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161907207/rectangle_large_type_2_f882f86226eb983d2f29ff733eecafdb.png?width=1200)
ココナラ|"働けない"をなくすために
ココナラは、自分の「得意」を商品として販売するスキルマーケット。
「得意」を売り買いするプラットフォームとして、今でこそ広く知られるようになったココナラ。
その躍進の背景には、幼少期をマレーシアで過ごした社長の、ある思いがあった。
ココナラで商品・サービスを出品する人だけでなく、購入する人にもぜひ知ってほしい、ココナラの歩みを紹介する。
(2024年5月16日放送の『カンブリア宮殿』を元に再構成した記事です)
さまざまな「得意」を売り買いできるスキルマーケット
![](https://assets.st-note.com/img/1731639032-yzFMIqLcJ14nTiBghdubRO6H.png?width=1200)
ココナラで販売されている「得意」は、ハンドメイド作品や似顔絵作成といった形あるものから、占い・お悩み相談のような無形のものまで、実に幅広い。
商品・サービスは450種類以上、登録している会員数は420万人(※)を超えるというから驚きだ。(※2024年5月時点)
実店舗をもっていなくても、ココナラのサイトに登録すれば出品できるので、気軽に登録して自分の「得意」をアピールできる。
一方で、そうした「得意」を必要としている買う側も、多くの商品の中から自分の希望する金額や好みに合ったものを比較・検討できるのが利点だ。
売る側・買う側それぞれにある価格の決定権
![](https://assets.st-note.com/img/1731639477-wibYLJfp6hjuSkGs7y8glCvW.png?width=1200)
ある不動産会社は、自社のホームページ作成を10万円で請け負ってくれる人を、ココナラで募集した。
10万円で作成できる、というデザイナーが多数応募する中、「10万円では安すぎます。」と言ったデザイナーがいた。
作成後の修正やアップデートなどを含めると、10万円ではできない。30万円なら引き受けられる、そう伝えてきたのだ。
設定していた金額よりは高かったものの、その不動産会社はホームページに必要な修正やアップデート内容などをいろいろと検討するようになる。
正直に伝えるその応募者の姿勢に共感、最終的にはその応募者を採用した。
作成してもらったホームページは満足度が高いもので、今ではホームページからの問い合わせが1.5倍に増加したという。
売り手は、自らが納得できる価格で商品やサービスを提供する。
買い手も、金額を考慮しながら自分の希望に合う商品やサービスを選ぶことができる。
ココナラは、このように売り手にも買い手にも価格決定権があるのだ。
その結果、お互いに高い満足度を得られるところが、ココナラの魅力だろう。
目指すはどんな人でもバッターボックスに立てる環境づくり
![](https://assets.st-note.com/img/1731639764-E045kFvt3yxz82H6aRmnrQpG.png?width=1200)
ココナラ社長の鈴木氏は、幼少期にマレーシアで暮らしていた経験がある。
表通りには、世界的に有名な高級ブランドショップが立ち並ぶきらびやかな世界。
しかし、その裏通りでは物乞いをする老人がいる。
ほんの一本道が変わるだけで、そこにはまったく別の世界が広がっていた。
「チャンスのあるなしだけで、こんなにも住む世界が変わってしまうのか……」鈴木氏は、その現実を目の当たりにした。
もともとは他社に勤務していた鈴木氏。
・人を応援する仕事がしたい
・「働けない」をなくしたい
・環境に関わらず、すべての人がバッターボックスに立てるようにしたい
そんな思いで、2016年ココナラに転職した。
撤廃した500円の壁
![](https://assets.st-note.com/img/1731640175-NFRQLezhIAaJXlTi9gUC2Mrm.png?width=1200)
創業当初のココナラは、商品の金額設定が500円だった。
(参考:株式会社ココナラ「新規上場申請のための有価証券報告書」)
インターネットで売れるのは、そのくらいの低価格が妥当と考えられていた頃。
買い手としても、顔を知らない相手に高額を払うのは不安が大きかった。
そのため、500円で買ってもらえるスキルとして、占いや似顔絵、悩み相談が大半を占め、業績は頭打ちだった。
そこで、鈴木氏は思いきって「500円の壁」を撤廃。
これをきっかけに、さまざまなスキルが出品されていく。
プラモデル製作が趣味だったという男性は、プラモデル製作代行として自分のスキルを出品。
「懐かしいプラモデルを父にプレゼントしたい」という若者が、その商品を購入した。
それまでは低価格すぎて参入できなかった店舗の内装工事や作詞作曲など、さまざまなジャンルの商品が出品されるようになり、商品の幅が広がった。
やりがいは直接聞ける購入者の「声」
![](https://assets.st-note.com/img/1731640379-jixHGYaTlhgfqC1OpR7KSoWw.png?width=1200)
商品やサービスの購入者から直接届く「声」もココナラの魅力の一つだ。
先述したプラモデル製作代行では、息子から懐かしいプラモデルをプレゼントされた父親が、泣いて喜んでくれたという。
大手事務所に所属しているデザイナーは、普段は事務所経由の仕事がメイン。取引先もほぼ固定の顧客だ。
ココナラに出品すると、顧客が限定されず購入後の感想を幅広い層から直接聞けるようになった。
ダイレクトに届く購入者からの「声」が、出品者の大きなやりがいにつながっている。
法人向けの「ココナラ」
![](https://assets.st-note.com/img/1731640551-qEk9j02vrUnTHaINQ7d5SRMV.png?width=1200)
『得意を売り買いココナラ』のCMで知名度が一気に上昇したココナラは、2019年から法人向けのサービスも展開中だ。
あいおい生命では、チラシ作成や保険商品の動画制作をココナラで募集。
これまでのように外注すれば数十万円の費用がかかるところ、ココナラだと約4万円、さらに約1ヵ月だった制作期間も1週間に短縮された。
2024年1月には、みずほ銀行との合弁会社「みずほココナラ」を設立。
人手不足に悩む企業向けに、システム開発やWebデザイン、営業代行、作詞作曲、など専門的な知識をもつ人材をマッチングするサービスを提供している。
チャンスが眠る「ココナラ」
![](https://assets.st-note.com/img/1731640667-50rPI8GKjZasWgNQnJ3HwYlD.png?width=1200)
体調を優先してフルタイムでは働けない人
地方に住んでいてやりたい仕事が見つからない人
家族の介護があって外へ働きに出られない人
そんな人たちにこそ、鈴木氏のこの思いを届けたい。
どんな人にも、バッターボックスに立てるチャンスを
そうはいっても自分の「得意」がわからない、という人は、まずココナラで「お悩み相談」の商品を購入することからはじめてみては。
私の「得意」を教えてください
自分では気づかない「得意」が、きっと見つかるはずだ。
そして、あなたのその「得意」は、どこかで誰かに必要とされている。