新しいことを勉強するハードルを下げるには.
最近はフランス語と格闘する時間が長くなっています.研究を進めている過程でフランス語の文献にいきついてしまい,どうしてもその文献を解読する必要性が出てきたと判断したからです.
中学高校では受験に必要なことを勉強「させられる」のが常ですが,だんだん勉強をする機会というのは失われていきます.そして,たまに資格試験や仕事の業務の関係で新しいことを勉強したり,技術を習得しなければなりません.道ばたを歩いていたらトラックにぶつかってしまった,,というのと同じように(?)あるとき突然新しいことを勉強しなければならなくなります.そうでなくても,単調な毎日に飽きてきて自ら新しいことを始めようとすることもあると思います.
そんなときに,嫌々やらされる勉強や訓練を実りあるものにするちょっとしたコツがあります.それは「面白がる」ことです.
あたりまえですが人間の脳みそには「キャパシティ」,つまり記憶には限度があります.人間には記憶する能力がある一方で,日常的に使わない概念は「忘れて」しまいます.そこで忘れないようにするために重要なのは「印象に残す」こと.たまに東大の学生が受験勉強をするときに,教科書を読みながらわざとオーバーリアクションで感想をつぶやいて,歴史などの暗記物を勉強していたというエピソードが紹介されます.これも「印象」に残すための工夫のひとつです.
もうひとつ,「面白がる」ことが大事だと思う理由は何気なく生活していたら絶対に勉強しないであろう,近寄りがたいことを勉強するときには「勇気」が必要だからです.私だってフランス語が勉強したいわけではなく,フランス語でそこに書いてあることを「知りたい」という最終的な目標があります.フランス語など生まれてから一度も触れたことはありません.
ですから「フランス語の文献を読んでいる私っててんさいなのでは?」
「英語では無くてフランス語でかかれた文献なのだからすごいことが書かれているのでは?」などと思い込んで(?)気分を盛り上げながら勉強しています.この記事を読んでやる気になってくれた方がいらっしゃいましたら,一緒にがんばりましょう.
研究の息抜きにコンビニの100円コーヒーを買いたいと思います.サポートいただけると幸いです.