AML対策ブロックチェーン解析データを商いとするエリプティックのビジネスモデル
Hello from Elliptic Japan!
エリプティック国内法人が設立してから、はや10ヶ月。現在は、カントリーマネージャーの谷上とセールス&マーケティングマネージャーの盛本の2人体制で運営していますが、今回は、メンバーのご紹介と弊社がどういった事業を行っているのか少しご紹介させてください。
谷上のインタビュー記事はこちら
盛本のインタビュー記事はこちら
エリプティック(Elliptic)とは?
2013年に設立した英国ロンドン発のスタートアップです。
ブロックチェーン解析の分野では最も歴史が長く、ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポールに拠点を置くグローバル企業へと成長しました。
2019年にSBIホールディングス株式会社、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)他より総額30億円の出資を受け、同時期に国内のサポートを強化すべく日本法人を設立しています。
エリプティックの約8割の社員は、エンジニア&データサイエンティストから構成されており、その他は金融犯罪のスペシャリストや規制・捜査当局の専門家などのエキスパートが集結しています。
エリプティックの事業とは?
いわゆるSaaSモデルでビジネス展開しており、膨大なブロックチェーン解析データをもとに金融犯罪の特定、及びそのリスクレベルを評価し、健全な暗号資産の取引がなされているのか判断する指標を金融機関及び暗号資産取引所に対して提供しています。
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エリプティックは技術の躍進の一手を担うべく、部分的にラベリングされた約20万に及ぶビットコイントランザクションのデータセットをKaggle(カグル)で公開していますのでエンジニアの方はご興味あればご覧ください。
エリプティックの事業そして技術はともに世界から高い評価を受けており、今年、新しいテクノロジーやイノベーションを通じて、ビジネスや社会に大きな影響を与えると認められたスタートアップ企業が対象となる、世界経済フォーラムのテクノロジー・パイオニア2020に選出されました。
なぜブロックチェーンの解析が必要なのか?
ブロックチェーン上の取引は匿名性が高いため取引データ自体は公開されていても、どこの誰による取引なのかが特定できず、従来よりマネーロンダリング対策が万全でないと問題視され規制も強化されてきました。
実際に、ハッキング被害やダークネット・マーケット(闇取引)の支払い決済に暗号資産が利用されているなど、暗号資産に対するネガティブイメージが根強く残っているのが事実です。
しかし、合法利用と違法利用を精度高く区別することによって、市場の健全化を推進することが可能なことをエリプティックは証明しています。
エリプティックが行っているのは、複数のアドレスを介して行われる取引の資金源を特定すること。ブロックチェーン上の取引(トランザクションハッシュ)データを収集しクラスタリングという技術を使い、詐欺集団、テロ組織などに利用された疑わしい取引を特定しています。
エリプティックの国内における活動について
冒頭にお伝えした通り、現在2名体制で顧客への販売促進・マーケティングなど一連の業務を行っています。国内においては規制が整ってるものの、まだ、暗号資産の市場は未熟だと言えます。エリプティックは、弊社のプロダクトを推進するだけでなく、金融犯罪を防止し、暗号資産の信用基盤を構築すべく、ウェビナーや情報発信を積極的に行っております。
弊社の事業やプロダクト等について、是非お気軽にご連絡ください。