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逆転の発想というシンプルかつ強力な思考ツール


遊べば遊ぶほどスマホ充電できちゃう遊具!?

夫です!
先日、慶應大学の実施する公開ワークショップに参加してきました。システムデザインの方法論を学ぶというもので、例えば「どのようなソリューションがあれば、辛い避難生活でも楽しむことができるか?」という逆説的な問いを設定することで、暗く辛いイメージの避難生活を明るく楽しいものとして発想の転換を図りながら、様々なアイディアを出していくというプロセスを体験するという内容でした。
ちなみに私たちのグループが考えたアイディアのひとつは、「発電できる遊具」です。避難所で困るであろう人間関係の悪化の原因のひとつは、子どもの遊ぶ声がうるさいというもの。だったら子どもの遊びを通じて、スマホ充電の取り合いといった避難所の困りごとの克服に貢献するべく、遊べば遊ぶほど発電できる遊具があったらどうだろう、というもの。厳密性はおいておいて、ワークショップで接したシステム思考×デザインという手法は、前向きに困りごとの解決に取り組むアイディアを出していくうえで非常に興味深いものでした。

防災グッズ大賞

ワークショップに参加して数日。このNoteの記事を書きながら私が見つけたのは防災グッズ大賞という取り組みでした。家庭向けの防災グッズを表彰する取組で、日頃は椅子・脚立・コンテナ・ゴミ箱として使える簡易トイレ、お年寄りのためのキャスター付きの腰掛キャリアー型防災リュック、避難所での生活をシミュレーションできるカードゲームなど、災害時の困りごとを解像度高く捉えつつ、同時に日頃から使えるものや楽しく使えるものなど、暗い気持ちになりがちな防災に逆転の発想を持ち込む前向きな取り組みが多く並んでいました。

美味しくアレルギーの心配のない非常食

思わず「へー!」と唸りながら過去の受賞者も見ていると…見つけました、株式会社グリーンデザイン&コンサルティングさんの 7年保存3日分アレルギー対応保存食セット
「非常用の備蓄食品は、長期保存性だけではなく、美味しさや品質が重要です。自衛隊用の戦闘糧食と同等品なので品質は抜群。栄養価はもちろん、温かくても冷たくても、毎日毎食食べ続けても、飽きない美味しさ」が求めれたと共に、アレルギーに配慮した内容になっているとのことです。
思わず食べることが大好きで、しかし小麦アレルギーを持つ息子の友だちを思い出しました。「そういえば備蓄食ってパンとかクッキーとか、小麦をつかうものが多いからあの子食べられないじゃん!でもアレルギー対応の製品ならあの子も親御さんも安心だし、何より美味しいなら喜ぶぞ!」…とまあ、そんな風に思いまして、息子に伝えたところです。(まだ自分では食べてないんですけどね…そこはディスクレーマーとして記載します)

逆転の発想というシンプルかつ強力なツール

防災といえば、大事なのは誰もがわかっているけれど、面倒だったり、恐怖感があおられたり、どうしても後ろ向きなイメージがつきまといがちです。そんな時に「美味しい、安心」という前向きなイメージで商品を開発するのは、極めてシンプルでありつつも、的を射たものと思います。
逆転の発想というといいすぎかもしれませんが、何かと暗いイメージが付きまといがちな日頃の困りごとに、「楽しい」や「嬉しい」や「ほっとする」といった前向きなイメージで立ち向かう、そんな思考はシンプルでありながら便利なツールだなーと思った今日この頃でした。

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