天と、結ぶ。〜出雲での約束〜2
続きです。
独立してからというもの、仕事には喜んで向き合っていましたが
同時に、自分に足りないものが浮き彫りになっていた時期でした。
ほんの些細なことでも構わない。
伝わる人にしか伝わらないことでいい、ここまで苦しくても作品を描かねばならないのなら生涯をかけるテーマがほしい…
そしてひたすら、そう真剣に天に投げかけたのです。
すると…
『愛と平和』
それは聞き返しようのない、
毅然たる響きで
声でもなく、イメージでもなく、
ただただ私の中にずしりと回答が来たのです。
………
え?
えーーーーー?!!!
ちょっとちょっと…
そりゃいくらなんでも…いやぁ、、
(ピュア100%ですか…)
(゚o゚;;
そして直ぐには飲み込めなくて突っ立っていた私に追い討ちをかけるかのように、
ポッツーーーーンっ!!
!!!
かなり高いところから落ちてきたであろうどんぐりが勢いよく脳天に直撃し、足元に落ちました。
ど、
どんぐり…。
不思議なことに辺り一面を見渡しても、落ち葉はあれどどんぐりはなかなか見当たりません。
しばしば山籠りする私も、頭に、しかもこれほど綺麗に大当たりしたのは後にも先にもこの時だけです、今のところ。笑
この出来事は昭和のコントの様だな、と今でも思い出して笑ってしまうのですが…
拾い上げたどんぐりは今でも大切にしています。
つづく。