カルティエが見つからない。
お客様のカルティエの腕時計が見つからない。
「私がちょい置きを見つけたら、ここに置くな。」という場所にはなかった。
色々なバッグを中身を入れ替えながら使われる方なので、おそらくそのどれかに隠されているのではと思っている。
一つ一つのバッグを確認してしていたら、あっという間に時間が溶けそうだ。
昨日のサポート中はその時間がとれなかったので、「また来週」ということになった。
「カルティエが見つからない」
と耳にした時、某芸能人の家政婦が高級バッグやアクセサリーを盗むという事件を思い出してしまった。
絶対に疑われたくない。意地でも見つけたい。
お客様の事を尊敬していて、毎週学びが多く、お会いできることを心から楽しみにしているからだ。
一つ前の記事にも書いたが、家事代行なんて誰でもできる仕事なのだ。誰でもできるのに私を選んで下さっているのは、‘信頼’でしかない。
一度壊れた関係は、一生元には戻らない。
カルティエの時計は私にとっては何も価値がない。
お客様の大事な時計を探し、見つけることに価値がある。
たくさんのブランドバッグも私には価値がない。
お客様がブランドバッグを日々楽しく選べるような暮らしを作って、喜んでいただけることに価値を感じる。
(ブランドバッグが似合うような女性にはなりたいとは思う)
自分が喜びを感じること・価値を感じることを書き出してみると、きっとこれからの生き方や働き方のヒントが転がっている。
それが抽象的で難しい時は、過去のアルバイト等で好きだった仕事内容とできればやりたくなかった仕事を書き出してみる。
私も実際に書き出したことで、将来のために家事代行を通過点とすることに決めて行動に移すことができた。
今回のカルティエ紛失事件で自分が何に価値を感じるかということを再認識することができた。
ただこれで「満足!」というわけにはいかない。
カルティエは未だ見つからない。
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