限界院生が渡仏するまでの記録
こんにちは!!限界院生です!
約1年間、コロナや大使館と戦いながら、やっとこさ渡仏できました。
その過程を誰の役に立つのかわかりませんが、記録に残しておこうと思います。実際、大使館に言われたことだけをやろうとしても、何をやったらいいのかさっぱりわからん、知り合いと全く同じケースとは限らない・・・などなど、私も色々なブログにお世話になりながら手続きしました。自分のケースも書いてみます。
2020年2月 奨学金の給付決定!!ことの始まりは一年前、応募していた奨学金に採択されまして、フランスに1年間滞在する費用を獲得しました。しかし、なんと期限は約一ヶ月後の年度末までに渡仏せよ!!とのこと。無理です!!!!!!
コロナがじわじわと増えてきたこの時期、私は奨学金サイドに掛け合って、渡航を延期してもらうことに成功します。最初は2020年9月出発を予定していました。
なので、6月くらいにビザ申請に行きました!
私「ビジタービザお願いします!」
フランス大使館「無理です」
私「!!!!!????」
これは私の認識が甘かったのですが、いつの間にかコロナ関連で、フランス大使館はビジタービザの発給を中止していました・・・
大使館職員のかたに「学生ビザのセクションに連絡してみたら」と言われて連絡してみるも「聴講生だと学生ビザは不可」と返信が。詰んだ。
しかし「修士を出てるなら研究者ビザがあるよ。これなら大丈夫。」と大使館サイドからご連絡が。そしてその時、研究者ビザに必要な書類をPDFで送ってもらいました。研究者ビザの準備をするしかない。
研究者ビザの発給にはコンヴァンシオン・ダキュイと呼ばれる「受け入れ協定書」が必要になります。以前なら県庁のサインだか警察のサインだかが必要でかなり時間がかかっていたようだけど、現在では省略されているとのこと。実際それは必要ありませんでした。必要なのは、受け入れ先の先生の情報と、受け入れ先の代表者のサイン、タンポン(はんこ)です。
そこから2021年3月末の渡航を目指して動き始めました。大使館からもらったコンヴァンシオン・ダキュイを先方の先生へ送り、記入してもらう。受け入れ先の先生からデータが返ってきたら、受け入れ先の代表の先生へ送信して、欄を埋めてもらい、サインとタンポンをもらう。これで一応完成!先生方のヴァカンスを挟み、二か月くらいかかってゲットしました。
2021年3月末に渡航するには、一番余裕を見ても年始にしか予約できません。三ヶ月前からしか予約できないんです。三か月前だと年末で大使館がおやすみだったので、年始一番に乗り込みました。
私「研究者ビザで、よろしくお願いします!!」
大使館「これ、コンヴァンシオン・ダキュイのフォーマットが古いですね。ダメです」
私「!!!!!!????????????」
いや、これ本当に謎だったんですが、大使館から送っていただいたフォーマットが違ったようです。もう何を信じればいいのかわからなくなりましたね!!!!!
「いや、これは大使館から去年の夏にいただいたものなんです」とか「新しいフォーマットと何が違うんですか?」とかその場で質問するも、「でもフォーマットが古いんです」「色々違います」とか言われて終いには「とにかくこのフォーマットでは受け付けられません。新しいフォーマットを送るので再度先方に作成依頼してください。今回は提出できません」と突っぱねられる。絶望しかない。
渡仏まで、あと二か月半くらいしかない。前回の書類ゲットまでに二か月かかった。間に合うの?てか、なんで同じ書類を再度作成してもらうの?こっちに全く非がないのに・・・
とりあえずやるしかないので、フランスの先生方に謝罪と再度作成依頼のメールを送信。なんと1週間で戻ってきた。ありがたすぎ。
早速大使館を再度予約!3回目の大使館ですw
しかし、先生のスキャナーが故障していて写真に撮って送って下さった点でまずNG(スキャナーを使えとのこと)、先生の電子署名NG(オール手書きせよとのこと)で、その時はコンヴァンシオン・ダキュイ以外の書類を提出し、ビザ申請のお金もお支払いしました。コンヴァンシオン・ダキュイは後日メールで提出、ということになりました。
そのため、ビザ用の写真をその日に撮られましたが、すごい不機嫌な顔の私が写っていますw
そしてまた先生方に作成依頼を送信・・・。もうそろそろ呆れられそう・・・とか、諦めたらどんなに楽かとか思いながら、作成依頼のフランス語メールを夜な夜な打っていました。この辺りが一番しんどかったです。
確か2週間くらいで、きちんとスキャンされたコンヴァンシオン・ダキュイが届き、大使館にメールしました。その際、受け取りました、など確認の連絡は何もありませんでした。
何も言ってこない=何も問題ないと考えるしかないので、一旦考えることをやめました・・・(この辺りの時期もかなりしんどかったです。自分の1年間がどうなるのかわからないことが一番辛かった。しかも同棲していた彼氏にこの時期に振られて家を失うw)もし無事に渡仏できるなら今の仕事を辞めなきゃいけない、一か月前には引継ぎをしないといけない、間に合うの?・・・とか考えていました。
そこで、大使館からやっと連絡が来ました。
「入国するためには、止むを得ない理由の証明書が必要になる。どっちにせよ必要になるので、事前に大使館に送って。そうしたら、ビザも発給します。」
ファーーーーーーー?
止むを得ない理由の証明書は、研究者ビザの場合だと「受け入れ機関からの招待状」になるらしく、そこには「私が実際にフランスにいなくてはいけない理由」を明記して、とのことだった。
いやーーーー。こっちの事情ですが、受け入れ先も善意で受け入れてくれていて、しかも「招待」しているわけではないんですね。いつもいつも、この書類さえ出せば・・・と思ってがんばってきたのに、最後に全く想定外の書類を言い渡されるとは。またつらい状況になった。
もうここまで来たら恥を捨てて、厚かましくも「必要なので」と言って先生に招待状の作成を依頼しました。一応返信をいただくも、書類は届かず・・・・
ビザ申請から一か月以上経過すると、自動的に取り消しになります、とかHPに記載されているのを見た私・・・
ちょうど申請から一か月たった日、先方から招待状は来ていませんが、とりあえず大使館に連絡します。
「申請から一か月経ってしまいました。先方に追加書類の作成をお願いしていますが、まだ書類を受け取っていません。渡航までには確実に用意しますが、ビザの申請はやり直しになってしまうのでしょうか・・・?」みたいなツラいメールを大使館に送信・・・。
そうしたら、その翌日付けくらいで、大使館から郵便物が!!!
ビザ来たーーーーーーーーーー!!!!!?
色々な人のブログで、審査に落ちると白い紙とパスポート、発給だとパスポートだけが入っているという情報を得ていたので、白い紙が入っているのを見た瞬間「ダメだった」とすぐ思いました。
しかし、パスポートの中を見てみると、ビザ貼ってあるーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
ありがとう大使館。ありがとう大使館。本当に辛かったけど、ありがとう・・・みたいな気持ちになりましたw
1月初旬 ビザ申請に行く コンヴァンシオン・ダキュイ以外の書類提出、指紋や写真をとられる。コンヴァンシオン・ダキュイは再提出を求められる。
1月中旬 コンヴァンシオン・ダキュイをメールで再提出する。
2月初旬 追加書類を提出せよという連絡がくる。
2月中旬 コンヴァンシオン・ダキュイを提出してから一か月経過したので、上に書いたように涙のメール送信。
2月下旬 ビザ受け取り
こんな感じの流れでした。でもまだ不安は色々残ってる。結局招待状はゲットしていないし、本当に入国できるのかなあ・・・?
ですが、しばらくするとフランスの入国制限が若干緩和し、止むを得ない理由の証明書の提出が必要なくなったとのニュース。長期滞在ビザがあれば大丈夫とのこと!!!
ということで、渡航の3週間くらい前にやっとビザが発給され、大忙しで家探し、荷造り、引継ぎなどwがんばりました。
この後入国の流れなども書くかもです。
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