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アニメ超初心者が「アイカツフレンズ!」全76話観た話
★アニメ超初心者初見殺しシリーズだ!
心の自浄作用を失った時、外からの刺激が欲しくなる。その選択肢の一つとして突如浮上したのが、冒頭シリーズである。
私はアイカツ!を「アニメ超初心者初見殺しシリーズ」と呼んでいる。
アイカツ!は良いところと、難しいところがあると思う。話数の多さはさておき、毎回ダンスミュージックが入ってくることは驚きである。しかも、妙にクオリティが高く、カラオケ配信の受け皿まで完備されているのは熱量に恐れ入る部分だ。良い曲が多いと思った。楽曲のサブスク、声優のライブ・・・余念のない事態に、オタクの沼地は太平洋級に広そうだなと感じる。このままユーラシア大陸を丸ごと飲み込んでしまうのだろうか。
聴いた話によると、キャラクターボイスと歌唱で、違う人が声を担当しているらしい。その豪華声優陣・歌唱メンバーに、それぞれのファンが追いかけているのは想像に難くない。この方々が担当した関連アニメ・所属アイドルグループの趨勢まで鑑みると、大変に地層の深い世界である。正直、アニメ超初心者には領域が広大で、興味がないとここから先は本当にきついと感じる。アニメ本編から離れていくとコアな興味が原動力になるので、強制されたら丸ごと嫌いになりそうな境界だ。面倒が勝る瞬間であろう。
こういった面から初見殺しに感じて、アイカツ!は心のサプリ・・・
いや、心の劇薬にもみえてくる。
少し2022年の記事を振り返ろう。
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この時点で、278話に到達していることにお気づき頂けただろうか。
スターズ!が終わったら、まさかのフレンズ!が始まったのである。
ねえええええええええええありえないでしょ。
3シリーズ目って・・・!もし、これまでと被るストーリーだったらマジで脱落するんだけど・・・!泣き顔で観始める。278話で鍛えられたのか、タイトル出た途端、76話って少な笑笑 って感じるようになった。病気かな。
★おはなしの舞台
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今回の舞台はスターハーモニー学園。
前シリーズまでは、サッカー強豪校のような全寮制だったが、なんかあったのか、やらかしたのか、全寮制やめたらしい。
おや?
この構図
どうにも既視感がある・・・
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あっ・・・
去年訪れた迎賓館だ・・・!!!!!!
迎賓館がスターハーモニー学園を真似したのか?!
迎賓館=スターハーモニー学園なのか?
ともかく、こうした外観や噴水広場がある学園って珍しいですよね。
昔建てられた日本の洋風建築には、歴史と伝統の重厚さを感じます。
自分でも何に感動してるのかわからなくなってきた。
★フレンズ!ってなに?
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アイカツフレンズ!が始まると同時に、知らんがな・・・な新メンバーが出てきた。これまでのシリーズ278話を一度脳内から抹消させる必要がある泣
どうやら、フレンズ=ユニットらしいのだが、
私はフレンズ=カップルだと感じた。
今回のシリーズで出てくるあいねちゃんはスターハーモニー学園・普通科に通っている中学2年生。友達作りが得意で「目指せ!友達100万人!」「どーんとコイっ☆!」が口癖。アイドルではなく、家族でカフェを営んでいる。その名も「ペンギンカフェ」。何故かペットでペンギンを飼っている。
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ペンギンのぺんねは「ムッ」みたいな低い唸り声しか出さないけれど、重要な場面で現れてくれる味のあるキャラ。
ある日、あいねちゃんはお届け物を頼まれる。渡した先には・・・
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トップアイドルのみおちゃん。
そうとは知らず、あいねちゃんはランチを届けた際に友達になろうとする。
みおちゃんは、フレンズ(ユニット)を組んでイベントステージに立つ必要があったが、相手が見つからず悩んでいた。あいねちゃんに可能性を感じたみおちゃんが誘う形で、急遽一度きりのフレンズを組むことに。
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これまで同様、何とかアイカツ(≒ランニングだと思う)を苦しみながらこなすことに。あいねちゃんは素人ながら、何とか二人でステージを乗り切った。屈強メンタルである。てか、髪色のグラデーションめっちゃ可愛い。元気で明るいあいねちゃんと、クールなみおちゃんが対照的だ。
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お仕事の調整・サポートをしてくれるのがたまきさん。あれ?今までのシリーズは、学園長がお仕事全て管理していたような・・・。そういえばアイドルにマネージャーって必ずいるよね?今更出てくるの遅くない!?
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能登かがみくんは、メイクに興味のある子。それを大々的に発表せずにいるのだけれど、アイドルのメイク担当についてのお話、個人的にはもっともっとエピソードが観たかったなあと感じた。ちょっともったいなかった。
その後、あいねちゃんはアイドル科に転入することになる。本来アイドルになりたい!と思っていた訳ではなく、誘われてアイドルになったことが契機となり、徐々にノリに乗っていく。ライブに出るには誰かとフレンズにならなければならないのだが、友達100万人を豪語するあいねちゃんは、迷い放題選び放題とみられる。
☆11話
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一方、みおちゃんもフレンズを組まなければならないらしい。謎なんだけど、この世界は、ソロアイドルは主流ではないようだ。あいねちゃんへの揺るぎない想いが募っていくのだが、大勢の友達の中の一人としか見られないのではないか、自分は特別視されることはないのではないか・・・でも、あいねちゃんと組みたい・・・そういったみおちゃんの葛藤、片想いの苦しみが繊細に描かれていた。少し状況は異なるが、〇〇が得意な人ってすごいな、私は不得手だといった誰もが遭遇するコンプレックスに共鳴しそうで、じんと来るものがある。前半は相当リアルで、強いメッセージ性があった。
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大好きな人に気持ちが伝わるような言葉を選んだり、相応しいシチュエーションの最適解を求めたり、あらん限りの想いの溢れよう。これは誰かの実体験じゃないのかなと思った。特に、現在進行形でこうした気持ちを抱いている人には、とても感情移入できると思う。
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ああもう・・・!ドラマチックとかどうでもいい!
あいね、私とフレンズになって!!!
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私もみおちゃんとフレンズになりたいって、すっごくすっごく思ってた!!
11話は本当に感動的で、情熱を感じる。
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その後も「言わなきゃ伝わらないよ!」「みおちゃん一途なんだから」っていう、意味ありげなこの二人の後押しが入ってきて、みおちゃん自身も変化していく。なんか唐突に出てきたけれど、この子たちは"ハニーキャット"というフレンズを組んでいる。否、カップルである。
☆31話
みおちゃん、あいねちゃんはフレンズを組んだものの、活動休止の事態に。
二人のアイドル歴の差により、お互いに高め合い、競い合うゾーンに達することができず、みおちゃんはあいねちゃんの力を100%引き出すことができないでいた。そこで、お互いソロ活動し、充電期間を設けて見つめ直そうということに。ここらへんが妙に具体的でリアル。
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憧れのアイドルユニットにならい、再始動のためにアイカツ101番勝負(完全に体力勝負)をする。
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全てが終わった時のみおちゃんが尊くて・・・ここから76話まであるけど他が普通に霞んだ。愛が深すぎる。
「この際だから・・・ひとつだけ・・・あいねにお願いしたいことが・・・」
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「えーっ!そんなこと!」
「あいねにとって、私は大勢の友達の一人かもしれないけど・・・私にとって、あいねはたった一人だから」
「私にとっても、みおちゃんはたった一人だよ。100万人友達がいたってみおちゃんを選ぶ!!!行こう!一緒に!」
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えっ
まって
やば・・・・・・
なんか
泣いた
えっ
76話まである・・・
どう振り返っても31話までが鰻上りでよかった。
100万人友達がいてもあなたを選ぶって絶大な安心感をくれるし、なんて良い話なんだろうと思った。鐘と白い鳩、2回目出てきたときはさすがに笑ったけど、初めて見た時は尊い祝福の響きだと感じた🕊
50話以降はソルベット王国編なるものがスタートするのだが・・・
また知らんがな・・・な新メンバーが登場。
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片想い、両想いのお話なんだけど、どうしても・・・あいねちゃん、みおちゃんの方が丁寧かつ鋭い言葉で描かれていて、ストーリーの情感の込め方が違いすぎる。日常の延長で捉えられそうだったのに、50話以降が「とりあえず繋げとけ!」っていう煩雑さが透けてきて(違うかもしれないけれど)、我が事として受け取ることができなくなった。ドレスは可愛い。
アイカツ!シリーズも残すは
オンパレード!と
プラネット!(実写)
らしい。
実写って事故る予感しかしないんだけど、この気持ち伝わるだろうか。
セーラームーンの実写が朝やってた時泣きかけた思い出がある。
どうなることやら・・・