哲學思想日記 2023-W48 — 硏究者としての人生設計ほか
2023-11-27/12-03
※（2024-02-08）加筆修正してPDF化󠄁しました↓
哲學
共時的に輪廻轉生することは可能か？
〈私〉の消󠄁滅と肉體の死とが同時であるとは限らない。よって、輪廻轉生を〈私〉の移動と考えれば、死ななくても轉生できる。なお、「なろう系」の異世界轉生は記憶を引き繼いだ轉生であるが、佛敎的輪廻轉生においては記憶の連續性が無い。ちなみに、「なろう系」の異世界轉生においては、記憶の連續性は維持されるのだから、轉生しているのは主人公ではなく「世界」の方だとも言える。
死ななくても轉生できるなら、たとえば、「私は前世において吉田茂だった」という言明だけではなく、「私は5分前まで岸田文雄だった」という言明も可能である。つまり、私5分前󠄁創造假說（※ Bertrand Russell の「世界5分前󠄁創造假說」のパロディ）。
けれども、嚴密に同時に轉生する（轉生している）ということは論理的に不可能なのではあるまいか？
なお、硏究倫理として利益相反を表示すれば、私はキリスト敎徒の端くれなので、佛敎を論破してキリスト敎を布敎するためにこれを書いています。
✿
語學の勉強をしていると、「これって分析判󠄁斷だなー」、「何も知識が增えないなー」と感じて、むなしくなるときがある。たとえば、林檎が pomme, Apfel, apple であることを知るのは、或る意味において 何も新しいことを見つけていないことになる。
性愛
Homosocial に homosexual を感じる homosocsual。
✿
誰だって歲はとりたくないから、ギリシアの神々だってだいたい美しい若者だけど、不老不死を求める道󠄁敎の仙人はご老人方なのは面白いね。
科學
歷史において、時間は單一であり、空間も單一だ。
✿
私の歷史區分は、少なくとも西洋史においては、
古代：〜西ローマ帝國滅亡
中世：西ローマ帝國滅亡〜ビザンツ帝國滅亡
近世：ビザンツ帝國滅亡〜フランス革命
近代：フランス革命〜第二次世界大戰
現代：第二次世界大戰󠄁終󠄁結〜
世界史的意義を基準にすると、
古代：？〜？
中世：？〜ヨーロッパ人のアメリカ到達
近世：大航海時代〜啓蒙〜フランス革命
近現代：產業革命〜
という感じかな。社會構造のことを考える場合、產業革命の以前󠄁と以後とでは大きな變化があったはず。
科學史的には、やはりガリレオあたりから新時代を考えるのだろうか？
哲學においては比較的明瞭に、近世の最初はデカルトで、近世の最後かつ近代の最初がカントだろう。
このような變化は何に由來するのだろう？ いわゆる科學革命の要因の一つは大航海時代だという假說はなんとなく立てているが。大航海時代により、まず地理學そのものの知識が爆発的に增大し、他方では世界交易や植民地經營からの莫大な富により「學者」という職業の扶養力が増大して、科學革命に繋がったのではないかと。
科學史・科學哲學ももう一度きちんと勉強したいな。
倫理
國境ってものがあると人間はそれを廣げたくなっちゃうんだから、戰爭をなくすためには世界共和國でも作った方がいいと思いますよ。
人生
近頃、自分がどのような硏究者人生を送りたいのか、わかってきた。「哲學思想日記 2023-W47」でも述󠄁べたように私は學問というものが好きなので、生きている限りいろんな學問に觸れて、いつ死んでもなるべく後悔しないことに目指したいのだが、その學問への觸れ方として色々分類ができそうだ。
生計のための學問
學者という稼業のための學問
專攻の硏究
專攻の周邊領域の勉強
專攻に有益な語學などの勉強
學者以外の稼ぎ方のための學問
仕事や亡命に役立つ語學
資格のための勉強
餘暇のための學問
實存に關わる學問
氣になる諸學と語學の勉強
2023-12-04
Image by DesertWolf2577 from Pixabay
今日の一曲：Super Car / Bad Hop