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1年の振り返り:いいね数が多かった事例神7とは?

年内おそらく最後の投稿となります。
私、プランナー/PRディレクターを生業としている森本進一と申します。

これまでは、「問題変換力」をテーマに、カンヌライオンズの現地で見てきた受賞ケースから、そのプロジェクトが解決に挑んだ問題はなにかを探す記事を書いたり、巷のニュースから拾ってきた新しいコンセプトや興味深いコンセプトを取り上げる記事を書いたり、新しい大阪土産?になりつつある「おかんパン」の販売に至る経緯などの記事を上げてきました。

今回は、自分の企画の筋トレとしてかれこれ2年以上続けている、日々のニュース/ケースピックアップから、今年いいね数が伸びたBEST7(神7)を紹介したいと思います。


7位:ハインツが「ケチャップ保険」を開始

いいね数: 617


6位:マクドナルドの「香り広告」

いいね数: 690


5位:ピザハットが”引っ越し用ボックステーブル”を開発

いいね数: 729



4位:ロンドンでTinderがネイルサロンをオープン

いいね数: 833



3位:突如現れた”ふわふわ広告”

いいね数: 857



2位:「誰にも届かなかった配達物」を売る専門店

いいね数: 1,077



1位:ハイネケン、世界一退屈な携帯を5000台限定生産

いいね数: 8,736

以上が紹介したケースの中でいいね数が多いランキングでした。

多くのいいねが集まった=支持される可能性の高い企画、ということかと思うので、成功の再現性を高めるための要素をすごく簡単に(めちゃ荒いですが)整理してみると、下記のようになるかなと思いました。

1. 共感性の高いペインへのアプローチ

消費者が相面する「あるある」なペインにフォーカスする。
今回のものでいうと、

  • ピザハット:「引っ越し後に皿を出す面倒さ」問題

  • ハイネケン: 「バーでもスマホを見がち」なスマホ依存という問題

  • ハインツ: 「ケチャップの飛び散り」
    にフォーカスしています。
    ブランドが解決できる、大小様々なペインを置いてあげることで、「自分ごと」として受け入れられる確度が高まるのではないでしょうか。


2. 意外性を備えたソリューションの提示

そして、そのペインに対して、驚きを与える意外性のあるソリューションを提示することも成功要因かと思います。

  • ハイネケン: ”バーでスマホを見るのを辞めよう!”などと言うのではなく、あえて持ってみたくなる「退屈な携帯」をリリース

  • Tinder:もっとデートの機会を増やしてもらうために、Tinderは初のネイルサロンをオープンする 

など、これまでのブランドアクティベーションから少しズラしたアウトプットを行う。(加えて、1枚で伝わるサムネ)
そうすることで、ユニークな企画になりやすく興味を持ってもらいやすくなるのではないかと思います。


3. ブランドが行うべき妥当性がある

またそれぞれの企画は、なぜこのブランドが行うのか?という妥当性を兼ね備えていますが、そこの分かりやすさも非常に重要な点です。
メッセージとブランドの価値の関連が見えづらい場合、キャンペーンそのものの効果が落ちるだけでなく、さらに”自社アピールのために関連のないテーマを持ってきている”といった炎上の火種になるケースもあります。
今回のケースでいうと、

  • Tinder: デート文化をサポートするブランドだから、デートについて話す場をつくる

  • ピザハット: 利便性を叶えてきたブランドの歴史があるからこそ、「何もしたくない日」に選択される

  • ハイネケン: お酒のある場所でのコミュニケーションを大切にしてきたブランドだからこその提案

といったようにそれぞれ妥当性を兼ね備えていると思います。

今年も一年お世話になりました。

また来年も企画力をさらに高めるために、ニュースの中から、 気になったものを独断と偏見で 取り上げたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。


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