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50 Recommended Non-Jazz Songs of 2020 by "Mitsutaka Nagira"

柳樂光隆が選ぶ2020年のジャズ以外のオススメ50曲のプレイリストです。

6つのトピックに分けて少しだけテキストも書いてます。

※ジャズの年間ベストもありますので、そちらは以下の記事をどうぞ。

■インディー・クラシカル/クラシック

ここ数年はずっとそうですが、2020年もオルタナティブなクラシック=インディー・クラシカルをよく聴いていました。インディーロックみたいな感覚でBandcampなども駆使しつつ、エレクトロニカやインディー・ミュージック、ジャズのミュージシャンともコラボしたりしながら活動しているクラシック要素を持つ音楽が密かにずっと面白いです。

今年は声を使った作品をよく聴いた気がします。特に聞いたのはThe Chapel Choir of Pembroke College, Cambridge, The Pembroke College Girl's Choir & Anna Lapwood。これ録音もいいし、とにかく気持ちがいいです。

Coly Smythe – Accelerate Every Voice
Roomful of Teeth – Michael Harrison : Just Constellations EP
Sarah Kirkland Snider - Mass for the Endangered
The Chapel Choir of Pembroke College, Cambridge, The Pembroke College Girl's Choir & Anna Lapwood - All Things are Quite Silent
Tristan Perich & Douglas Perkins – Drift Multiply
Vikingur Olafsson – Debussy – Rameau
Ymusic – Ecstatic Science
Phebe Bridgers – Copycat Killer(feat Rob Moose) EP

Sun Lux – Tomorrows 1
Ian Chang – 属 Belonging
Rafiq Bhatia – Standards Vol.1

■インディーロック・ポップス

ノンサッチから出るアルバムがいちいち良くてよく聴いていました。月並みですけど、ブレイク・ミルズ関連は面白かったですね。

Adrianne Lenker – Songs
Blake Mills – Mutable Set
Dirty Projectors - 5EPs
Haim - Women in Music Pt.3
Jeff Tweedy – Love is The King
Joachim Cooder – Over That Road I’m Bound
Sam Amidon – Sam Amidon
Sam Gendel – DRM
Wu Fei & Abigail Washburn - Wu Fei & Abigail Washburn
Yumi Ito - Stardust Crystals

■ヒップホップ・R&B

この括り方もどうかと思いますが。個人的に面白かったのが、ニューオーリンズのグループの79rs Gang。現行の音像でニューオーリンズの音楽をやってて、ありそうでなかったアップデートのしかただなと。よく聴いたのは、クレオ・ソルエミリー・キングリアン・ラ・ハヴァスなどのシンガー・ソング・ライター的な人たちでした。

ロンドンはジャズと同様、ひとりひとりがレベルアップしていて、もはや先物買い向けではなくなっているクオリティに。シーン全体が少しづつ洗練されてきているのがわかる1年でした。トム・ミッシュも一皮むけたのが印象的でしたね。

Common - A Beautiful Revolution(pt 1)
Mac Miller – Circles

Jacob Collier – Djesse Vol.3
Oscar Jerome – Breathe Deep
Bruno Major – To Let A Good thing
Cleo Sol – Rose in the Dark
Brasstracks – Golden Tickets
Dinner Party - Dinner Party : Dessert
Emily King - Sides
Lianne La Havas – Lianne La Havas
Masego - Studing Abroad
Moses Sumney - grae
Tank & The Bangas – Friend Goalds EP
79rs Gang – Expect the Unexpected

■ゴスペル

現代ジャズ経由でゴスペルが好きになってからはゴスペル要素のあるポップな音楽をよく聴いてますが、今年もいい作品がいくつか。コリー・ヘンリーのソロアルバムはゴスペル&ファンクという感じで最高なので、もっと話題になってもいいのに、と思ってました。

Peter Cottontale - CATCH
Cory Henry – Something to say
PJ Morton - Gospel According to PJ
PJ Morton - The Piano Album

■世界の音楽

アフリカがとにかくいい感じでしたが、世界中でいい音楽が生まれていました。個人的にはリトアニアのPurnamasi Yogamayaがベストで、今年最も聴いた音楽のひとつかもしれません。

Group RTD - The Dancing Devils of Djibouti
Les Amazones d'Afrique - Amazones Power
Onipa – We No Be machine
Oumou Sangare – Acoustic
Sibusile Xaba – Ngiwu Shwabada
Wizkid – made in Lagos

Lido Pimienta – Miss Colombia
Luedji Luna - Bom Mesmo E Estar Debaixo D'agua
Ana Carla Maza - La Flor

Purnamasi Yogamaya – Oh My BelovedAwakward Corners – Dislocation Songs
GEZAN – 狂

■再発・発掘

今年の再発・発掘はコロナ禍でレーベルも動いてなかったのもあるのか、自分の好みのものが少なくて、あまり引っかからず。広く話題になったものもジョン・ハッセルを除いては他にあまりなかった印象も。とはいえ、近年の再発のトレンドを生み出しているMusic From Memoryからのブラジルのよくわからないシンセ・フォークや、Habibi Funkシリーズ、オネスト・ジョンズからのサヴォイ・レーベルのゴスペル音源集、そして、ジャズのベストでも紹介したUKの初期ジャングルなど、面白いものもちらほら。

Jon Hassell - Vernal Equinox
Priscilla Ermel - Origens da Luz
Sharhabi Ahmed - The King of Sudanese Jazz
VA - A Stranger I May be - Savoy Gospel 1954-1986
VA - You Better Get Ready - Savoy Gospel 1978-1986
VA - Black Riot - Early Jungle, Rave and Hardcore

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以下、コラム

コロナでライブが無くなったのと、海外アーティストの来日が無くなったので対面でのインタビューも無くなったため、ほとんど家から出ない生活でした。

せっかくの引き籠りなので、家にあるCDでも聴こうと思って、ひたすら家で旧譜を聴いていました。とりあえず、ジョン・コルトレーン、アルバート・アイラー、アーチ―・シェップ、ファラオ・サンダース、チャールス・ミンガス、ユセフ・ラティーフなどを片っ端から。そこから徐々に家でのDIGも進み、興味・関心が広がってきて、AppleMusicやSpotify、YouTubeを検索するものの無いものが少なくなく、聴きたくなった音源を買うためにたまに都内に出かけた時にレコード屋に寄ったり、国内だけでなく、アメリカ、イギリス、フランスなど、海外の通販でCDを買ったりしていたので、家がCDで溢れました。500円のCDを1500円の送料を払って買ったり、何やってるんだろうという感じですが、でも、そうでもしないと聴けない音源だったらしょうがないか、と。

まだまだウェブで聴けない音源が山ほどあるのはわかってましたが、想像以上にあることを改めて強く実感した1年でした。

ちなみに別に珍しくもなんともないんだけど、今年はこの辺をよく聴いてました。

Joan Baez『Gracias A La Vida』

Scott Appel『Nine of Swords』

Dedication Orchestraの2作。

Gino Sitson『Listen』

Leon Russell『Stop All That Jazz』

Tito Puente『Tito Puente and His Concert Orchestra』

UA『la』

Light of The World『Round Trip』

Robin kenyatta『Gypsy Man』

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以下、コラム その2

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