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review is a diary

音楽に関するテキストを書きます。最低週1本で更新していけたらと思っています。インタビューを沢山公開した月はレビューやコラムの更新少ないかもなので、多めに見てもらえるとうれしいです…
ここでしか読めないレビューやコラム、濃密かつボリューム満点のインタビュー多数。コラムでも長いものは…
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#音楽

Jazz The New Chapterオススメ来日公演リスト 2025 - 2026年

Jazz The New Chapter読者にお勧めの来日公演です。 好きなアーティストの来日がある方、気になる来日を見つけた方、ぜひSNSでシェアしていただけると嬉しいです。 ■2025年6月◉スナーキー・パピー  6/4 Zepp Shinjuku   6/5 UMEDA CLUB QUATTRO ◉コリー・ウォン

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日記:2025/02/13 - PJモートンを観た

マルーン5が来日して東京ドームで3日間の来日公演を行った。 その合間、他のメンバーがオフで休んでいる間にPJモートンだけがブルーノートプレイスでソロライブを行った。 幸運にも席を確保でき、間近でPJのパフォーマンスを聴くことができた。 ちなみにPJモートンはロバート・グラスパー『Black Radio 3』にも参加している人です。相関図にもいます。黄色いニットキャップ。 ◉アコースティックのピアノ弾き語り 来日公演に何度も行っているので、彼のパフォーマンスは見慣れて

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introduction of Danish Jazz:ジャズ・クインテット60から辿るデンマーク・ジャズ入門(with playlist)

ジャズ作曲家の挾間美帆が2019年にヨーロッパを代表するビッグバンドでデンマークで活動しているDRビッグバンドの首席指揮者に就任しました。 世界的な名門ビッグバンドの首席指揮者就任は単純に快挙だと思います。これまでに首席指揮者として招かれたサド・ジョーンズ、ボブ・ブルックマイヤー、ジム・マクニーリーは全員ジャズ・ビッグバンド史の重要人物。つまり彼女はその系譜に連なることになるわけですから。 とはいえ、よほどのジャズマニア以外は「デンマークでジャズ?」って考えると思うんです

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interview Keyon Harrold”The Mugician” 警察官に殺された有色人種全員へ贈る追悼曲(7,000字)

キーヨン・ハロルドというトランぺッターのことをまだ知らない人は多いかもしれないが、彼はこれまでディアンジェロ&ザ・ヴァンガードやマックスウェル、デリック・ホッジ『Live Today』バンドなどで何度も来日しているし、上記のアーティスト意外にも様々な作品にクレジットされている。いわば《ロバート・グラスパー世代》を代表するトランぺッターだ。 彼の凄さを物語るエピソードが一つある。高校生時代の黒田卓也がNYでセッションに行った時の話だ。その店では若手のミュージシャン達がすさまじ

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review is a diary:小袋成彬 - Zatto(3,000字)

小袋成彬『Zatto』を聴いた。 本人はこんなことを書いていた。 小袋はこのアルバムのことを「ジャパニーズソウル」だと語った。 ジャパニーズソウルって何だろうかと。いわゆる「昭和」な感じで、ここでのメロディも、歌い方も、アレンジも、ムード歌謡曲っぽいし、演歌っぽい部分がある。全体的にはディアンジェロ『Voodoo』やエリカ・バドゥ『Mama’s Gun』=ソウルクエリアンズっぽいネオソウルっぽいサウンドとも言える。実際にソウルクエリアンズの一員でもあるラッセル・エレヴァ

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日記:2025/02/06 - 2025年のグラミー賞のジャズ部門など振り返り(6,000字)

グラミーを見て、気になったポイントを書き出してみた。 グッとくるところもあるけど、もやっとするところもある。グラミーってこういうものですよね。

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『「若者」をやめて、「大人」を始める』と、大人になれるアメリカのジャズミュージシャンたちの話

『「若者」をやめて、「大人」を始める ー「成熟困難時代」をどう生きるか?』という本を友人が買っていたのをツイッターで見て、良さげなので気になっていた そんな時に、著者の熊代亨さんによるこんな記事が流れてきた。 シロクマの屑籠 『「若者」をやめて、「大人」を始める──成熟困難時代をどう生きるか?』を出版します サクッと読んでみたら、あー、やっぱり良さそうだなと。おそらく自分が今、読むといい本なんだろうなと。すぐさま書店で買って、空き時間に一気に読んでみたら、やっぱりとても

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日記:2025/02/02 - ジュリアス・ロドリゲスのこと

ジュリアス・ロドリゲスのインタビュー記事が出た。 1998年生まれ、今のところ26歳。 よく指が動く、ピアノが上手な天才少年ではなくて、音楽そのものに魅力がある天才少年・天才少女が出てくるのがアメリカの凄いところ。ミシェル・ンデゲオチェロがほれ込むのもよくわかる。 例えば、アーロン・パークスやジュリアン・ラージ、テイラー・アイグスティなんかも天才少年だったのだが、こういう子供たちを消費せずにじっくり育てて、最終的にシーンを代表するミュージシャンが生まれるのがアメリカのジャ

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review is a diary:Out Of/Into - Motion Ⅰ(6,000字)

今のジャズシーンをけん引する20代のイマニュエル・ウィルキンスとジョエル・ロスが、中堅のジェラルド・クレイトンやケンドリック・スコット、マット・ブリュワーと組んだバンドのアルバムが年末にリリースされていた。 これはブルーノート・レコーズがレーベル創立85周年に企画したもので、アメリカではライブも行われている。 これが尋常じゃなく素晴らしい内容だった。現代のジャズのすばらしさが詰め込まれた良作だ。 この企画は《ブルーノート・オールスターズ 2020's》と呼ぶべきものだと

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日記:2025/01/29 - ファビアナ・パラディーノを観てきた

ブルーノート東京でファビアナ・パラディーノを観てきた。 あの完成度の高いデビュー作を作った彼女がどんなパフォーマンスをするのか、ものすごく関心があった。僕にとって、このライブはすごく良かった。それにライブを観て良かったと思った。彼女のアルバムを聴いて、すごくいいアルバムだなと思っていたのだけど、このアルバムのことがもっと好きになるようなライブだった。 そして、インタビューで話したことがすごく生々しく感じられたのも良かった。ライブを観ながらこの取材で彼女が語っていたことが何

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日記:2025/01/26 - 2024 → 2025

2025年になり、歳もひとつとった。 2024年は良いことも悪いこともいろいろあった年だったが、多くの方からサポートをしていただき、結果的に質量ともに過去最高の仕事できた年になった。感謝しかない。 ◉ noteという場所 特にnoteに課金してくれる皆さんのおかげでコンスタントに記事を作ることができた。今年は読者が一気に増えて、仕事先でも読んでくれてる人が目に見えて増えた。noteでは自分が今、日本のリスナーに伝えたいと思うようなものを媒体からの執筆依頼を待つことなく速

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日記:2025/01/23 - 日本人ジャズミュージシャンの海外へのプレゼンテーション(2,800字)

サックス奏者の馬場智章がロンドンの人気イベントのJAZZ RE:FRESHEDに出演したとの情報を見た。 ◉JAZZ RE:FRESHEDのこと JAZZ RE:FRESHEDはUKジャズを最も支援したイベント。若手をサポートする目的で始まったこのイベントには『We Out Here』で紹介され、世界的な知名度を獲得したUKのミュージシャンがほぼ全員出演している。動画がたくさん残っているので、2016年ごろを見てみると、エズラ・コレクティヴ、ユセフ・デイズ、ココロコなどの

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short review is a diary:Xhosa Cole - On A Modern Genius vol.1 (2,700字)

イギリスのジャズの中でもいわゆる「UKジャズ」とは異なる文脈のミュージシャンだってもちろん存在する。 ◉デビュー作:『K(no)w Them, K(no)w Us』(2021) 僕が知ったのは2021年のデビュー作『K(no)w Them, K(no)w Us』。イギリスの若手のジャズミュージシャンでこんなストレートアヘッドなジャズをやる人が出てきたのか、と思い、うれしかった。2010年代末のイギリスのジャズが盛り上がり始めたころだと、主要キャストが若かったこともあり、ど

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column:ステラ・コールとレイヴェイのこと(6,900字)

ステラ・コールの音源を聴いて、TikTokを見て、これは面白いなと思ったので、取材をすることにした。その辺の話は年始の記事でも書いた。 とはいえ、音楽的にはゴリッゴリの「ジャズ」。しかも、1950年代的なサウンド。ロック系、もしくはオルタナティブな音楽を好む人たちからしたら唾棄すべき「保守的」な音楽だと思われそうなものだ。なので、自分でもどういう人が彼女に関心を持つのかさっぱり想像はつかないのだが、TikTokやSpotifyでは80万人を超える人が彼女がフォローしているわ

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