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review is a diary

音楽に関するテキストを書きます。最低週1本で更新していけたらと思っています。インタビューを沢山公開した月はレビューやコラムの更新少ないかもなので、多めに見てもらえるとうれしいです…
ここでしか読めないレビューやコラム、濃密かつボリューム満点のインタビュー多数。コラムでも長いものは…
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#現代ジャズ

Jazz The New Chapterオススメ来日公演リスト 2024 - 2025年

Jazz The New Chapter読者にお勧めの来日公演です。 好きなアーティストの来日がある方、気になる来日を見つけた方、ぜひSNSでシェアしていただけると嬉しいです。 ■2025年3月◉ゴーゴー・ペンギン

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interview Ambrose Akinmusire:自分自身のブルース、2020年代のブルース

2010年代後半に入ってから、アンブローズ・アキンムシーレの影響力を徐々に感じるようになっていた。数多くのインタビューを行う中で実際に名前を出されることも少なくなかったし、若手の作品を聴いたときにそのサウンドから感じることも何度もあった。日本のジャズミュージシャンと話していても彼の名前が出ることがあった。いつしか確信に変わった。 そもそもアンブローズがリリースする作品がいちいちすごかった。2011年の『When the Heart Emerges Glistening』以降

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interview Kurt Rosenwinkel & Shun Ishiwaka 2016:カート・ローゼンウィンケルと石若駿の対話

00年代以降に書かれたジャズ史に関して言えば、21世紀の最重要人物の中にカート・ローゼンウィンケルの名前があるのは当たり前だろう。むしろその名前がなければ、そのジャズ史は疑わしいと思っていい。 ブラッド・メルドーやマーク・ターナー、ジョシュア・レッドマン、ブライアン・ブレイドらと90~00年代に彼らがもたらした革新の大きさは現在のシーンを見てみれば誰の目にも明らかだ。同世代のイーサン・アイヴァーソンや、その下の世代のロバート・グラスパーなど、スモールズやヴァンガードで彼らの

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interview Tomeka Reid:チェロでジャズを弾くこと、作曲/キュレーション論、AACMについて(1,5000字)

僕がトミーカ・リードに注目し始めたのは彼女が自身のカルテットを結成して作品をリリースし始めたころだった。トミーカのチェロとメアリー・ハルヴァーソンのギターをフロントに、ジェイソン・レブキのベースとトマ・フジワラのドラムがリズムセクションを担うこのグループはそれぞれの演奏者の演奏は言うまでもないが、同時に楽曲の素晴らしさがこのグループを特別なものにしていた。 個々の演奏を最大限に反映する作りになっていて、それぞれの演奏のキャラクターがそのまま楽曲の個性に繋がっているのだが、特

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interview KEYON HARROLD"Foreverland":シンプルなものを作ろうとすればプロセスは複雑になる(7,500字)

ネオソウルが好きな人なら、ディアンジェロの来日公演でロイ・ハーグローヴの後任として演奏していたトランペット奏者を覚えている人も少なくないだろう。そのポジションはキーヨン・ハロルドの立ち位置をわかりやすく示している。ディアンジェロのみならずマックスウェルやビヨンセ、PJモートン、コモンなど、多くのアーティストがキーヨンを起用してきたからだ。彼はロバート・グラスパー世代のトップ・トランペット奏者として、R&Bやヒップホップを彩るホーンセクションの一角を担ってきた。 また彼はロイ

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Column is a diary:ユセフ・デイズをブルーノート東京で観た(5,700字)

UKのジャズドラマー、ユセフ・デイズの来日公演を観た。

『Jazz The New Chapter』:発売から10年に寄せて + 2014年版「はじめに」(7,400字)

◉『Jazz The New Chapter』発売から10年に寄せて 『Jazz The New Chapter』という本を出したのは2014年2月14日だった。 今でも覚えているのはちょうど発売する前日にタワーレコード渋谷店の一階を使って黒田卓也『Rising Son』の無料リリースイベントが行われていて、ホセ・ジェイムズがゲストで歌っていた。たぶんドラムはネイト・スミス、ベースはソロモン・ドーシー、鍵盤はクリス・バワーズだったのではなかろうか。そこで黒田さんの新作と

review is a diary:Vijay Iyer - Compassion(6,500字)

ヴィジェイ・アイヤーがリンダ・メイ・ハン・オー、タイショーン・ソーリーと結成したトリオでの2作目をリリースした。

2023 033:ジョシュア・レッドマン - Where Are We(2,300字)

ジョシュア・レッドマンの新作が素晴らしい アメリカの様々な土地がテーマになっているコンセプトアルバムなのだが、実はジャズ通ならわかる地味なこだわりポイントがある

interview Joshua Redman"Where Are We":ソフトでスロー、リリカルでメロディックに紡ぐアメリカの理想と現実(8,200字)

ジョシュア・レッドマンがブルーノートと契約したことには驚いたが、リリースした『ホエア・アー・ウィー』がまさかの歌ものだってのにはもっと驚いた。様々なチャレンジを行って、21世紀のジャズの道を切り開いてきたジョシュアだが、ヴォーカリストを加えての歌ものってのは彼のキャリアの中でも初めてだ。しかも、そこには定番のジャズ・スタンダードもあれば、ロックもあったりするカヴァーもの。これもまた驚きだった。 ただ、そこにひとひねりあるのがジョシュア・レッドマンだ。ただ過去の曲の演奏してい

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2023 031:サム・ウィルクス & ジェイコブ・マン at ビルボード東京を観に行った(2,900字)

サム・ウィルクス & ジェイコブ・マンを観に行った。 『Perform the Compositions of Sam Wilkes & Jacob Mann』をライブで再現するというか、あのプロセスを行ってみせるようなとにかく素晴らしいライブだった。 ジェイブ・マンについては過去にも記事を書いている。

2023 015:DOMi & JD Beckを観てきた

ブルーノート東京とラヴ・シュプリーム・ジャズ・フェスティバル秩父でドミ&JDベックを観ました。