母の趣味

母は、何十年も前から、編み物が趣味だった。着る物も自分で編んだものばかり。ただ、やはり、大作は、時間もかかるし、重たいので、ここ数年は、ペットボトルカバーをひたすら編んでいた。おかげさまで、80を過ぎて、少しだけど、人様に買っていただけるようにもなっていた。

このペットボトルカバーが、いろんなご縁を紡いでいる。病院でもお世話になった看護師さんに、お礼に配ったり、電車の中で、隣に座った人にたまたま持っていたボトルカバーを褒められて、その人に、良かったら使ってくださいとあげたりしたこともあるらしい。私の友人にも何人かに使ってもらっている。

手作り作品って、難しい。ありがた迷惑になってしまうのではないかと私は気になってしまうのだが、やはり、ぬくもりがあると喜んで頂けることがほとんど。

母の作品を置いて頂いている手作り雑貨のお店の方と出会ったのも、ボトルカバーのおかげ。

三子の魂百まで。母がまたボトルカバーを編めるようになるといいのだけど。