RAMEN@中野:191102-煮干しそば 梵(200225閉店)
noteの使い心地がよかったので、中野でぶらぶらと食べてきたラーメンを、2018年の夏から順を追って載せようと思った矢先、Facebookグループ「中野ファン」で「煮干しそば梵」は「オーナーの意向で2020年2月25日に閉店」との情報が。なので繰り上げて先に記録しようと思う。
3月までに東京へ行けそうにないので、上の写真はMakino Kenjiroさまが「中野ファン」でのポストから拝借しました。ご快諾に感謝です。
東京に滞在する時によく通る道にあるので、店先にぶら下がっている「梵」の字が大きく書かれた灯籠を見て、心の中にずっと「ぼう」と読んでいた。ある日ふっと見上げたら、「梵」と書いて「そよぎ」だった――と小さく(カルチャー)ショック。
意味不明な衝動に駆られ、中野のラーメン巡礼を興じはじめた2018年の夏に開店した梵だが、なぜか通るたびに店が閉まっていた。遅い時間までやってないかな……と思い、2019年の暮れには深夜まで営業するようになったことから、いろいろと事情があるのではないかと思ったり。
まあ。その2019年の暮れ。ようやくお店に入ったとさ。卵が好きなので、特製煮干し中華そば。
盛り付けはバランスが取れてきれい。カウンターに貼ってある説明から、麺もスープも相当なこだわりが。のちに調べてみたら、ラーメンを独自に研究を続けてきた店主の成果だった。スープは煮干し、さば、うるめ、イワシ節をブレンドして炊いた出し汁を使い、麺は特注の中細ストレート低加水麺。
極濃煮干しそばやつけ麺なら、鶏白湯とブレンドする濁ったスープになるようだが、中華そばはすっきり透明なスープ。煮干しの純粋で上品な美味しさが味わえる。紫玉ねぎがあまり見ない感じがする。めずらしい。麺好き。
偏見かもしれないけど、(中野駅近辺エリア限定だが)何軒か煮干しそばを回って、煮干しそば好きさんはどうも「濃厚」や「特濃」や「極濃」が大好きで、スープが灰色になるまで煮干しを入れてほしいようだ。たぶんその方々のために、卓上には煮干し油や煮干し粉が用意してある。
油も粉も、それぞれレンゲ一杯のスープでちょっぴと入れて試した。個人的には煮干し油が好きかな。ちょっと麺に絡んでもいい感じ。
煮干し粉もよかったけど、一発めは間違ってドサッと入れちゃって、煮干し煮干し過ぎでムセた。煮干し煮干し的なスープが好きな人は、粉を活用すると良いよ!
説明をまだ読まずに目にした時は「煮モレ粉」と思ったが。
そんで2月25日に閉店か……せっかく激戦区で一年もがんばったのに、今度つけ麺を食べようと思ったが残念だった。中野へ出向いて食べれる人は、最後の2週間を逃さないようにぜひぜひ。
おつかれさま。透明で美しい煮干しスープを忘れないよ。
煮干しそば 梵 (そよぎ)
164-0001 東京都中野区中野5-57-4
+81 3 5942 4646
撮影時間:2019年11月2日
注文内容:特製煮干し中華そば