山口県長門に移住する(133): 自由で豊かなプレミアム世代
一昨日から、
遊びに来てくれている
イギリス人の友人、
アリスターは70才。
プレミアム世代だ。
彼は私の恩人。
友人の夕食会で
初めて会った。
「ブリストルに来た目的は?」
と、問われて、
UWEで縮小都市の都市再生を
ヤル気のメカニズム
という視点から研究して、
PhD(博士)を取りたい
と、答えた。
「でも、門外漢だから
無理ですよね」
と、つぶやく私に
アリスターは、
「無理じゃない、
この人にメールを送るといい」
と、言った。
「この人」とは、
The Comact City
(コンパクトシティ)
という、今ではクラシックになった
本を1996年に編集した
Katie Williams博士だった。
アリスターは、当時、
彼が今私が所属する大学
UWEの教授で、
学部研究委員会の長だった。
Kaite Williams 教授は、
縮小都市の研究に積極的で、
私の研究プロジェクト案に
とても興味を持ってくれた。
お陰で、
博士課程の入学申請、
書類審査、インタビューを
難なく通過して、
目出度く合格となった。
アリスターに
出会わなかったら、
諦めていたかも知れない。
アリスターは、
数年前に大学を去り、
今は、悠々自適。
イギリスとブラジルの
二拠点生活を楽しみつつ
気が向いたら旅に出る。
今回はブラジルから
日本に来た。
30時間以上もかけて。
旅の疲れも、
時差も
日本の夏の蒸し暑さも
何のその、
美術館やギャラリーを
精力的に回り、
語り出したら止まらない。
64才の私より、
ずーっと元気。
彼を見ていると
「プレミアム世代」は、
豊かで自由だな、
と、思う。
その豊かさと自由は、
彼の前の世代が
育てた社会のお陰だ。
だから、私も
自分の体は自分で守って、
より良い社会を
若い世代に残せるように
もうひと頑張りしてみよう
と思う。
「歳を重ねるのも悪くない、
意外と楽しそう」
と、若者が思えるような
そんな
ばあちゃんになりたい。