山口県長門に移住する(47):健やかな暮らしを育む仕事
今年の湿気って、
凄くない?
私が暮らすシェアハウスは、
古民家をリノベした
ステキな建物だけど、
断熱気密は、ほぼゼロ。
オソトの気温と湿度が、
そのまま屋内の温度と湿度。
なので、
アクティブに、エアコンとかの
文明の機器のお世話になる。
昨日書いた、
ComeShine食堂と民泊が
入る建物は、
パッシブデザイン。
太陽熱や風を存分に
受け取り(パッシブ)、
有効活用して、
快適な生活環境を保てるように、
デザインしたお家。
それでも、どうにもならなかったら、
文明の機器に頼る。
私が採用したい
全館空調システムは、
「小屋裏エアコン&床下エアコン」
兵庫県明石市の建築家、
松尾和也さんが始めて、
今ジワジワと全国で広がりつつある。
他の全館空調システムに比べて、
初期費用が断然安いし、
メンテも簡単。
何より、
夏も冬も、
家庭用のエアコン一台で、
快適に過ごせる。
光熱費が安くなる。
その松尾式が
機能する家の絶対条件が、
高気密高断熱。
そして、可能な限り、
パッシブデザイン。
問題は、
パッシブデザインの
高気密高断熱エコハウスを
設計・施工できる人が、
日本にほとんどいない。
松尾さんの
「小屋裏エアコン&床下エアコン」も、
そう簡単にできるモノではない。
多くの学びと実践が必要。
でも、
身につけば、いくらでも仕事がある。
圧倒的に人材が不足している分野で、
この先も重要は増え続ける。
しかも、その仕事は
健やかな暮らしと未来を育てる仕事。
「なんちゃって」じゃない、
真のパッシブデザインができる設計者、
パッシブデザインを理解して、
施工できる大工さん。
そんな希少な
設計者や大工さんが育つ学校
って作れないのかな?
と、ずっと考えてる。
いい智恵があったら、
教えて下さい。
(冒頭の写真は、スイス・ヌシャテルで田舎暮らしをしていた頃、自宅の庭で。山菜料理に凝ってた。)