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199. 「分からない」と言えること

経験と年令を重ねた
今だからこそ
言えることがある。
 
「分からない」だ。
 
今や、
自信を持って言える。
 
「分からない!」
 
だから、
「説明して下さい」と。
 
若い頃は、
何が分からないのか、
分からなかった。
 
分からないのは、
自分が悪い、
と、思っていた。
 
誰も悪くないのに。
 
生まれて数年、数十年で、
46億年の地球の全てが
分かるはずがない。
 
しかも、
初めて生まれた。
 
分からないことが
山盛りあって
トーゼンだ。
 
それに、
分からないことは、
Wonderfulなことだ。
 
分からないことが
あるから、
分かったときに
世界がまた少し広がる。
 
見える景色が変わると、
生き方も進化する。
 
反対に、
「言ってることが分からない」
と、誰かに言われたら、
説明が悪かった、
と謙虚に反省する。
 
相手のツボに入るように
説明の仕方を工夫する。
 
自分とは異なる
他者の視点を
理解できるようになる。
 
自分の表現不足、
想像力不足を棚に上げて、
相手が分からないのは、
「バカだ、アホだ!」
とわめくのは、
青二才のすることだ。
 
年を重ねて、
智慧のある人の
することじゃない。

と、来年晴れて
高齢者になる
ばぁちゃんは、
思うのであった。

今朝の湯本は雨。
雨も美しい。

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